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セゾンの実質的な坪単価は70万円～75万円
一条工務店で在来工法の商品と言えばセゾンです。
重厚感あふれるセゾンの坪単価と総額を調べてみました。
セゾンの坪単価は50万円～55万円と言われています。
では、セゾンで延べ床面積40坪の家を建てた場合の建築費を単純計算してみます。
- 50万円×40坪=2000万円。
- 55万円×40坪=2200万円。
建築費は2000万円～2200万円です。
しかしこの段階ではまだまだ住める状態ではありません。
上記の価格に付帯工事費や諸費用を合わせた400万円をプラスして総額を出していきます。
総額：2600万円～2800万円となりました。
総額から実質的な坪単価を割り出しますと65万円～70万円です。
豪華な見た目や内装の割に意外とお安い価格設定ですよね。
けれど一条工務店の売りである超高気密・高断熱+全館床暖房はこの状態では入っていません。
その為「夢の家 I-HEAD構法」という在来工法の商品を対象とした大人気のオプションを付ける方が大半です。
オプション費用は1坪あたりプラス3万円。
全館床暖房を付けると１坪あたり2万円のプラスです。
実際の1坪あたりの坪単価は70万～75万円の家という事でしょうね。
個人的にはお金持ちが好みそうな重厚感のある家が3000万円前後で建てられるので良心的な価格設定だと感じました。
格調高い内装とレンガスタイルの外壁が特徴！
一条工務店の洋館建てセゾンはヨーロピアンな外観と無垢材に拘った内装が大きな魅力です。
特に内装は格調と高級感が溢れています。
内装に使用されている木材は「ソロマホガニー（マトア）」という木材を使用しています。
マトアとは？：高級木材で有名なマホガニーの代用品として使われている木材です。
加工性が良くなおかつ腐食や摩擦に強いので家具や建材に使用されています。
セゾンでは平均直径60cm・長さ10ｍの丸太を1棟当たり2本から2本半を使用。
原木から独自ルートで仕入れ・製材・加工・施工する事で希少な木材を標準仕様として採用出来ています。
また高級家具同様の「セミオープン塗装」という方法で木目を生かした建材を作っています。
職人さんが手作業で1点1点研磨・塗装する事でハイクォリティーな内装が出来上がるんですね。
アンティーク家具のように重厚で経年美化するドアや腰壁がとても素敵です。
この内装ですとドレクセル等の高級輸入家具がマッチします。
家の雰囲気に合わせ照明やカーテン等にも拘りたくなりそう。
ハイクラスでラグジュアリーと言う言葉がぴったりの商品だと感じました。
良くも悪くも「ラグジュアリーな家」という評判
一条工務店のセゾンの評判って良い？悪い？どっち？
格調の高さが人気のセゾン。
実際の評判はどうなのか調べてみました。
良い評判
- ソロモンマホガニーの内装に一目惚れして契約しました。
- 天井高がとても高いので解放感と高級感が有り満足している。
- 2世帯同居なので親世帯も好む重厚なインテリアと本格的な和室が出来た事が嬉しい。
- 全館床暖房を採用したので大変快適です。
皆さん良い評判としてあげていらっしゃるのはやはり内装です。
ソロモンマホガニーの無垢材を贅沢に使用した室内は現代の新築住宅では見られない豪華さと格調の高さが有ります。
またアイシリーズほどではありませんが「夢の家」仕様にする事で気密性・断熱性が高まりより快適に過ごす事が可能です。
性能と拘りを両立できるので本物志向の方にはたまらない魅力だと思いました。
イマイチな評判
- 全体的に重厚感があるが外観が少し古臭い気がする。
- 一目見ただけで一条工務店の家と分かってしまう外観がちょっと嫌。
- 「夢の家仕様」にしたら意外と高くなってしまった。
セゾンのイマイチな評判としてよくあげられているのが外観のデザインについてです。
出窓+レンガ壁+洋瓦 = 一条工務店の家 という図式になってしまうのを懸念される方もいらっしゃるようです。
確かに出窓は最近ではあまり見かけないアイテムですね。
私が小さい頃はお金持ちの家には必ず大きな出窓が付いていた富の象徴でしたよ。
こちらは海外の素敵な出窓アイディア。
出典：SUVACO 公式サイト 光と風を感じながら―ベンチのある窓辺で癒やしのひとときを
個人的には上でご紹介したような出窓+ベンチが好きなのでセゾンで建てるなら絶対付けたいアイテムです。
でも断熱の面から見ると出窓は不利なので実際のところどうなのかな？と気になります。
レンガタイルの外壁に関しては風格と重厚感が出過ぎてしまうのが玉に瑕ですね。
シンプルモダンな家が多い新興住宅地の中では異彩を放ってしまうのかもしれないなと思いました。
セゾン：ここがイイ！ 1つ目）何はともあれ無垢材の内装材が最高！
実はセゾンで使用されているソロモンマホガニーはあの高級木材のマホガニーとは別物のマトアという木材なんですよね。
マトアは木肌がマホガニーとよく似ている事からソロモンマホガニーという名前が付けられ流通ています。
とは言えセゾンの建具や建材はマトアの無垢材・集成材で作っているので醸し出す重厚な雰囲気は本物です。
新築建材でよく使われるMDF等の合板に木目のプリントシートが表面に貼られたものとは一線を画していると感じます。
実際にセゾンで新築された方の多くがこのウッディーで豪華な内装に惚れ込んでいらっしゃるようです。
重厚なインテリアには同じようなテイストの家具がマッチしますよね。
格調高いイギリスやフランスのアンティーク家具も違和感なくしっくりくるのがとてもイイなと思います。
無垢材の良さは時間を経る程色艶が増すところです。
丁寧にお手入れすれば長く楽しめる事も家への愛着が一層増して素敵。
私はズボラなのでそういった丁寧な暮らしには不向きですが大きな憧れを持っております。
セゾンは落ち着いたインテリアがお好きな年配の方にも好評なので長く住んでも飽きがこないという面でも優れているなと感じました。
セゾン：ここがイイ！ 2つ目）高級感溢れるキッチン
家造りにおいてキッチンは拘りを凝縮出来る重要な場所ですよね。
セゾンは無垢の内装材が特徴ですがそれらとおなじ材質（ソロモンマホガニー）でキッチンを作る事が出来ます。
標準仕様キッチンはi-クオリティ・シリーズという物で家具塗装無垢タイプのかまち扉が選択できます。
最近ではスッキリとしたキッチンが主流なので重厚でアンティークなイメージのかまち扉が採用できる事がイイなと思いました。
腰壁や巾木などとトータルコーディネイトできて室内の豪華なイメージが保てる所がとても素敵。
無垢の家具調扉が重厚すぎると感じるなら艶ピカのピアノ鏡面塗装扉もカッコイイです。
鏡面塗装のキッチンと言えばトクラスの物が有名ですよね。
あの美しい扉の虜になる人が続出するほど魅惑的な艶が特徴です。
一条工務店のi-クオリティシリーズはカラーの数こそトクラスと比べると少ないけれど負けず劣らずの美しい仕上げだと感じます。
ピアノ鏡面塗装はモダンでスタイリッシュに仕上がるので現代的なインテリアにもなじみそうだと思いました。
セゾンでは他にもi-smartと同じのスマートキッチンも選べるので使い勝手や好みに合わせてチョイスしたいですね。
セゾン：ここがイイ！ 3つ目）お風呂もゴージャス
出典：一条工務店 公式サイト セゾン 解説ページ バスルーム
お風呂は一日の疲れを癒す大切な場所ですね。
セゾンの標準お風呂はi-クオリティシリーズという一条工務店オリジナルの物が付きます。
壁は40cm角の大判タイルを使用し、カウンターは御影石で作成されています。
カラーはナチュラルなカフェラテブラウン・カッコいいブラックシック。
そしてイタリア製ハンドメイドの花柄タイルが選べます。
床は水切れの良いドライ機能付きで湯冷めのしにくい真空断熱保温浴槽が標準装備されています。
一条工務店のオリジナル商品らしい使い勝手が良い事を追求しているお風呂です。
個人的には花柄タイル＆御影石カウンターがビックリしました。
以前ご近所のマダムの豪邸を見学させて頂いた時に一番のご自慢がお風呂の壁に貼られた「イタリア製のハンドメイドタイル」でした。
そして違うご近所さんのご自慢風呂は御影石の大浴場です。
それらとほぼ一緒のテイストじゃない？と思ったら大興奮してしまいました。
お金持ちの琴線に触れる素材がばっちり当てはまっている絶妙なチョイスです。
好みは別として高価な素材をふんだんに使いしかも標準装備で提供しているとは。
一条工務店の本物に拘る姿勢を垣間見た気がしました。
間取りのポイントは二世帯でも現実的な大きさに留めておくこと。
少子高齢化が押し寄せている昨今、あまりに大きな家を建てる事は得策ではないと実感しています。
基本的に4人家族に理想的な大きさとされる延べ床面積が40坪台の間取りを中心に参考プランから探してみました。
延べ床面積42.51坪・3LDKの間取り
出典：一条工務店 公式サイト セゾン 解説ページ Plan2 南玄関プラン
このタイプは新築当初は親御さんとの同居を考えていなくても後々対応できる間取りです。
玄関を挟んで親世帯のプライベートスペースを確保できる事が一番のポイント。
北側に広い納戸を設けてあるので物が多い方でも安心して暮らせると思います。
トイレのドアを引き戸にするか、ユニバーサルデザインの物を取り付けるとベストですね。
延べ床面積48.12坪・４LDKの間取り
出典：一条工務店 公式サイト セゾン 解説ページ Plan3 南玄関プラン
先にご紹介した間取りとさほど変わらない配置ですが二間続きの和室が有るので玄関側の部屋を親世帯のリビングに出来ます。
広縁の収納部分にミニキッチンを設置すれば軽食やお茶等は作れるのでお互い気兼ねせずに済みそうです。
参考間取りには他にも親世帯・子世帯用にLDKを設けた分離タイプの間取りも掲載されています。
しかし大きさが６０坪台の物が中心で邸宅クラスの間取りになってしまいます。
個人的にはそこまで大きな家は維持管理が大変ですし子孫に負担を強いる事になりかねないと感じます。
セゾンで二世帯住宅を考える際は面積を広げ過ぎずに適度な大きさの家を意識しプランニングすると良いですね。
【まとめ】若い世代には受けが悪い？いかにスタイリッシュさをミックスするかが課題
セゾンはヨーロピアンな外観と内装の豪華さで根強い人気を保っている商品です。
かつては一条工務店の主力商品に君臨していましたが近頃では高性能なアイスマートに押され気味。
格調高いセゾンの外観は近頃流行の物とはテイストが異なる為、若い世代には受けが悪いようですね。
ある程度周囲の家の雰囲気も意識しなければいけませんが重厚感のある家って豪華で本当に素敵ですよ。
レンガタイル+出窓+洋瓦が古臭いというレッテルを貼られてしまっている事がとても残念に思います。
若者に大人気のブルックリン風のインテリアにはレンガやブリックが多用されているのでレンガだけが悪いわけではなさそう。
微妙な外観のデザインで印象が変わってしまうという事でしょうか。
そして一条工務店イチオシの外壁材と言えば「ハイドロテクトタイル」ですね。
出典：一条工務店 公式サイト ハイドロテクトタイル 解説ページ
セゾンは期間限定で外壁をハイドロテクトタイルに変えられるキャンペーンをしていたりもするようです。
ハイドロテクトタイルが全面に貼られる事で幾分軽やかな印象の外観になるのでは？と期待感が高まりました。
イメージ図でも多色遣いせずにワントーンでまとめている為スッキリ感が増しますね。
しかしこれですと折角の重厚感があっさり消えてしまい何だか物足らない印象になりました。
これではアイスマートやアイキューブと変わらないですね。
セゾンの良さである格調の高さを残しつつスタイリッシュさを出すには相当緻密なデザインをしなければいけないのかもしれません。
人間の感覚ってつくづく難しい物だと感じました。
