目次
「手の届きやすい価格で高性能」と評判
実際にZEHを検討されている方や新築された方の評判はどうなのか調べてみました。
良い評判
- 「冬暖かく夏涼しいのでとても快適に過ごせている。」
- 「ZEHの割に他の住宅メーカーよりもお安く建築出来て満足。」
- 「長期優良住宅で高性能な家が安く建てられたので良かった。」
冬暖かく夏涼しい住宅は理想的な住環境で良いなと思いました。
ZEHの家はアキュラホームの中ではお高い商品ですが他の大手メーカーのZEH商品の価格と比べるとお安いです。
そう考えるとお手頃価格で環境とお財布に優しい暮らしを実践できる事が施主の満足につながっているのかな?と感じました。
イマイチな評判
- 「数値を追求した本格的なZEHでは無い為、補助金は受けられない場合が多いと判断しZEHに強い他のメーカーで契約した。」
数値的に言うとアキュラホームのZEHの家はあまり本格的ではないようです。
ZEHの家のサイトは詳細なデータや情報が乏しくこの商品をあまり積極的に売り出していないのかもと感じます。
この消極的な雰囲気がZEH補助金の受給を考えている方には少々頼りない印象を与えているのでしょうね。
補助金の額が年々下がっている事で基準が甘くなっているのでは?という予想も有ります。
ですが実際に受給出来なかったらやはり悲しいので他の住宅メーカーも候補に入れておいた方が良いかもしれないですね。
坪単価は50万円~65万円。他の商品より高めの設定
アキュラホームのZEHの家の坪単価は50万円~65万円です。
公式HPに掲載されていた参考プランで本体価格を単純計算してみます。
ZEHの家 参考プラン 延べ床面積:29.80坪
http://www.aqura.co.jp/product/zeh/plan.html
- 29.8坪×50万円=1490万円。
- 29.8坪×65万円=1937万円。
アキュラホームのZEHの家の本体価格は1490万円~1937万円となりました。
この価格に平均的な諸費用・付帯工事費400万円程を足すと総額になります。
総額は1890万円~2337万円。
40坪の家を建てた場合も単純計算してみました。
本体価格は2000万円~2600万円。
総額ですと2400万円~3000万円となります。
アキュラホームの他の商品と比べると少々お高い価格設定です。
ZEHは高気密・高断熱は勿論、太陽光発電システムやエネファーム等の創エネルギー設備の導入が必須です。
この様な価格設定になってしまうのは致し方のない事なんだと感じました。
ZEHはイニシャルコストが高い分、ランニングコストが安くなるので予算と相談して決めたいですね。
補助金を受け取るためのハードルは、結構高め。
ZEH・ゼッチとはネットゼロエネルギーハウスを略した物です。
住宅の外皮(天井・屋根・外壁・開口部等)の断熱性能を高め省エネ家電を使用。
そして太陽光発電システムやエネファーム等の創エネルギー設備を導入し一次エネルギー消費量をゼロにする事を目標にした住宅の事です。
日本政府は2020年までに新築される住宅の50%をZEHにする事を目標に定めています。
国が定めた条件をクリアしたZEHを建てる事で補助金を受けられます。
2019年度のZEH補助金額は1戸あたり70万円プラスαとの事。
アキュラホームのZEHの家の特徴はオール電化仕様でHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を導入している事が特徴です。
HEMSでエネルギー使用の見える化をし無駄遣いを抑止します。
アキュラホームの家は基本的に窓はアルゴンガス入りLow-E複層ガラスサッシを採用しています。
断熱型・遮熱型の2種類のサッシを場所により使い分けています。
断熱材は天井に155㎜・壁は105㎜の高性能断熱材を使用し、床に80㎜の高密度断熱材を敷き込んでいます。
その為僅かな設備の仕様変更と追加でZEHに対応できると紹介しています。
補助金を貰える程のZEHは厳しい条件をクリアした住宅なのでこの宣伝文句には「そんな簡単かな?」と少々違和感を覚えました。
ZEHに力を入れている大手住宅メーカーのZEH商品でも補助金を受給できなかった例も有るので要注意です。
本格的なZEHを建てたいとお考えの方は今までにアキュラホームで補助金を何例受給出来たか確認してみると良いですね。
ZEHの家 ここがイイ! 1つ目)ZEHなのに自由設計ができる。
数値に拘る本格的なZEHですと間取りに制限が出てしまいほぼ規格型住宅の様な家が出来てしまう事が有ります。
例えば玄関のドアは熱損失を考慮すると引き戸や親子ドアはNGです。
大きな玄関ホールやリビングの吹き抜けも無い方が良い。
近年流行りのハイドアも採用できません。
北側の窓は全く無しにするか明り取り程度のFIX窓にするかです。
とこんな感じでストイックに熱の損失対策に取り組まなければ真のZEHは建てられないらしいのです。
ZEHの為にここまでストイックに出来るかと言うと正直私はムリです。
やっぱり大きな窓も欲しいし引き戸の玄関ドアも付けたいですしね。
介護を必要とする家族が居るので開口部はなるべく広く開けられるようにしたいので本格的なZEHには向かないなと思います。
性能重視か、はたまたデザインや使い勝手を優先するか悩ましい問題ですよね。
アキュラホームのZEHの家でどこまでZEHの基準に近付けられるのか興味がわいてきました。
「ZEHの家」は注文住宅で自由設計が基本です。
自由設計にすると数値的に補助金が受けられるかは怪しいという声が有るので何とも言えません。
ですがこれ位自由度が有る方が施主のストレスが少なくて良いなと思いました。
ZEHの家 ここがイイ! 2つ目)太陽光発電がお手頃価格で乗せられる。
http://www.aqura.co.jp/usersvoice/prejudice/prejudice_1/detail/file047/
ZEHでは1次エネルギーの消費量を限りなくゼロにする事が目標として掲げられていることが前提の住宅です。
その為、オール電化なら太陽光発電システム・ガスならエネファームなど創エネルギー設備を備える事が必須です。
太陽光発電システムの搭載は自家で消費するだけなら5kw~6kw程度で十分とも考えられています。
他の住宅メーカーのZEH商品の標準装備では4kwや7kw程度の太陽光パネルが一般的です。
しかしこの様な小規模発電ですと年々電力の買取価格が下落しているので売電収入はあてにならないですね。
因みに2019年度の買取価格は24円/kWh。
今後も価格は下落すると予想されています。
予算が許せば少しでも多くパネルを乗せて収入を増やすか電気自動車を導入しZEH+の補助金を貰う事も視野に入れたいところ。
ZEH+の補助金は定額で1戸当たり115万円です。
ZEH+とは?:ZEHよりさらに省エネ・高断熱でなおかつ電気自動車の充電設備や高度エネルギーマネジメントを導入した住宅の事。
実際に見積もりを取られた方の情報ではアキュラホームのZEHの家で搭載できるのはQセルズというドイツメーカーのパネルです。
(※現在は韓国のハンファと提携し、ハンファQセルズとなっています。)
価格は1枚当たり65000円。
よく分かりませんがとてもお安い価格設定なんだそう。
海外製のパネルは安価ですが保証内容がイマイチという評判を耳にしますね。
ですがハンファQセルズの保証は25年間無償(建物外部からの落下物・火災・盗難・自然災害までカバー)で保証してくれるので安心感が有ります。
太陽光発電がお安く設置出来れば電気自動車だけでなく蓄電池も設置出来るかも。
環境に優しい近未来的な生活が出来そうで夢が広がりますね。
ZEHの家 ここがイイ! 3つ目)ZEHなのに価格がお安い
坪単価の所でも触れましたけれどやっぱりアキュラホームのZEHの家はお安い所が良い所です。
例えば大手ハウスメーカーの積水ハウスのZEH商品「グリーンファーストゼロ」の坪単価は80万円と言われています。
他の大手ハウスメーカーのZEH商品も大体坪単価が70万円~80万円です。
アキュラホームのZEHの家は坪単価が50万円~65万円ですから随分お安い事が分かります。
平均的な家の大きさ40坪の家を積水ハウスやその他大手ハウスメーカーで建てると2800万円~3200万円。
アキュラホームのZEHの家の場合ですと2000万円~2600万円。
600万円~800万円の差が出てしまうのでアキュラホームのお安さが際立ちます。
因みに高気密・高断熱でZEHに強いと言われている一条工務店の坪単価は約70万円前後です。
一条工務店で40坪の家を建てた場合は2800万円前後となります。
アキュラホームで高めの見積もりが出てしまうと一条工務店も視野に入れた方が良いような気もしてきますがどうなんでしょう。
住宅メーカーによってZEHに対する取り組み方もまちまちです。
ここはやはりモデルハウスを訪れたり、見積もりを取ってみてじっくり比較検討し判断する事が大切ですね。
自然をうまく利用できる間取りで人にも家にも優しい暮らしを。
ZEHは創エネルギー設備や最新家電を使います。
それらをHEMSで管理する事になりますが機器の配線やスイッチボックスが沢山有るのでそれらをどこに配置するかが問題になります。
実際にZEHに暮らしている方のお宅の写真には分電盤のボックスの様な物が壁に大小6個程付いているのが確認出来ました。
白い箱が固まって配置してある様は存在感が有り目立ちます。
その方のお宅では洗面所に一括して取り付けられていました。
設備に不具合が出た際、業者さんに洗面所に入ってもらうのが心苦しいので他所に移せるなら移したいと仰っていました。
洗面脱衣室は生活感が出やすい場所なので慌てて片付けるのも大変そうです。
出来ればパントリーや家事室を作って配置した方が良いかもしれませんね。
ZEHについて詳しい建築家のお話によるとパッシブデザインを合わせて取り入れる事も重要なんだとか。
パッシブデザインは気候や風土に合わせ光や風を上手く利用しエネルギーを使わないエコな住宅デザインです。
例えば軒を深くして真夏の直射日光を上手く遮る事や北側に高窓を設け熱い空気を逃がす工夫をする事。
こういった間取りですと沢山の電力をエアコンで消費せずに済みますし身体にも負担がかからない優しい家が出来ます。
最新の高性能エアコンの導入は必要最低限の台数に留めイニシャルコストを抑える事も可能です。
この様なポイントを押さえ間取りを考えると良いと思います。
アキュラホームのZEHの家は自由設計ですのでZEHとパッシブデザインの融合が出来るか打診してみても良いですね。
こちらはアキュラホームではありませんがパッシブデザインを取り入れた家の様子です。
https://omsolar.jp/house/passiv_design_house.html
昔ながらの簾と深い軒が強烈な夏の日差しを和らげてくれます。
【まとめ】お金をかける価値はある!施主が意識を高く持つことが大事
日本政府は2020年には新築の50%・2030年には新築の平均がZEHであることを目標としています。
この流れからZEHが新築のスタンダードになる事は必至です。
従来の日本の家の価値は人間が住み始めると直ぐに下がるという右肩下がりの考え方で付けられていますよね。
中古住宅として手放す際、ZEHであるという事は付加価値としてアピール出来るのではないでしょうか。
そう考えると少々建築費がお高くてもZEHに取り組む事は決して無駄にはならないと感じます。
ZEHの補助金は年々減額されていますがZEH+Rの補助金は2019年度で定額1戸当たり125万円です。
ZEH+RはZEH+のさらに上を行く住宅です。
ZEH基準より家の性能を高め蓄電池や太陽熱利用温水システム等停電時にも対応できる設備が備わっている事が条件。
言わばエネルギーの自給自足が可能な住宅です。
R(レジリエンス)とは:回復性・弾力性・復元力を意味する言葉。
ZEHの場合は災害時にも柔軟に対応できるという意味付けで付けられています。
正直言いますとこの様な厳しい条件をクリアする高度な住宅をアキュラホームのZEHの家で実現可能なのかは不明です。
しかし施主がZEHについて真剣に取り組む事で高性能な家に出来るのでは?と期待しています。
その場合はZEHに興味・関心を持つ担当者が必要不可欠です。
施主がしっかり勉強し担当者の選定をする事が大前提となりそうです。