坪単価は約40万円
https://suumo.jp/chumon/housemaker/rn_eyefulhome/shohin/sc_022/
セシボ爽はアイフルホームの主力商品セシボシリーズの中で一番リーズナブルなプランです。
http://youing.sakura.ne.jp/lineup.html
販売当初に発表されたプレスリリースの情報ではセシボ爽の本体参考価格は延べ床面積:40坪で1192万円(税抜)でした。
この価格で坪単価を計算すると1坪たり29.8万円ととてもお安いですよね。
しかしこの価格では住める状態の家を建てたという事にはなりません。
屋外給排水・屋外電気工事等生活に必要な付帯工事費と住宅ローンの手数料・登記費用等の諸費用が別途必要です。
付帯工事費と諸費用を合わせると相場では400万円程掛かると言われていますので本体価格にプラスして総額を出してみます。
総額:1192万円+400万円=1592万円
上記の総額から改めて坪単価を計算します。
坪単価:1592万円÷40坪=39.8万円
1坪あたり約40万円となりました。
様々な情報を見るとセシボ爽の平均的な坪単価は40万円~50万円と言われています。
この価格の幅はオプションの有無や土地の条件(地盤改良が必要かどうか)により上下するようです。
一般的なローコスト住宅の平均坪単価は45万円前後です。
セシボ爽の価格設定は安すぎず高すぎないごく一般的な価格設定だと感じました。
リールナブルな価格!でも省エネ基準クリアの住みやすい家
セシボ爽の大きな特徴はその価格でしょうね。
平均的な坪単価は40万円~50万円です。
セシボシリーズの中で一番リーズナブルな価格設定の商品となっています。
その為このプランで一番最初に見積もりを取り基準にして考える方が多いようです。
価格を抑えるため到ってシンプルな内容の家ですね。
断熱は高性能のグラスウールを天井・壁・屋根に・床は高性能断熱材を敷き込む充填断熱です。
アイフルホームの公式HPでは使用されている商品名等は伏せてありますがおそらく旭ファイバーグループの「アクリアネクスト」という高性能の物を使っていると推察しています。
グラスウールの特徴
- 年を経る毎に劣化する事が少ないガラスが主原料。
- シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒド等の有害物質を含んでいない。
- 耐火性が有るので安全性の高い素材。
- 吸音性に優れているので防音性能が高い。
セシボシリーズの中では唯一グラスウールを採用しているのでぱっと見は少々見劣りするかもしれませんね。
しかしグラスウールは施工性が高く、なおかつ価格がお手頃なので他の住宅メーカーでも沢山採用されている定番の断熱材です。
セシボ爽の断熱性能はZEH基準は満たしていませんが平成28年度省エネルギーの基準をクリアしているとの事。
実際にセシボ爽で新築された方のお話では家中が一定温度で快適だと仰っています。
その事からお手頃価格でも十分過ごしやすい家が実現できるんだと感じました。
価格は好評。でも、断熱性はイマイチ?
アイフルホームのセシボシリーズの中でリーズナブルなセシボ爽。
実際見積もりを取られたり新築された方の評判はどうなのか気になり調べてみました。
良い評判
- 「限られた予算内で想像以上の良い家が出来た。」
- 「モデルハウスと変わらず実際の家の中も快適で満足。」
- 「他の住宅メーカーと比べてもお安いと感じる。」
イマイチな評判
- 「冬場に結露が発生してしまう。」
- 「デザインや提案がシンプル過ぎて物足らない。」
- 「太陽光発電が標準じゃない事が不満。」
やはり価格がお手頃な事が高い評価を得ているようですね。
家の暖かさや快適さに関しては良い評判・イマイチな評判両方有るのが興味深いですね。
セシボ爽の断熱材がグラスウールというのが一因かもしれないなと推察しています。
使われているグラスウールは高性能の物でしっかりと隙間なく施工すれば高い断熱性能を発揮できる優秀な素材です。
施工が簡単でDIYでもよく使われる程身近な断熱材です。
その施工性の高さから職人さんの腕次第で施工後の家の快適さに大きな差が表れてしまいます。
セシボ爽の上のクラスの零や極ですとそういった技術力の差が無いようHQPを施工し対応しています。
そしてデザイン・提案力についての評価は高い評価をしている方もいらっしゃるので担当する営業さんや加盟店でまちまちなようです。
デザイナーズ住宅の様なインパクトのある家を求める方には向かないかもしれませんね。
太陽光発電についてはセシボシリーズで唯一オプション扱いとなっています。
これは私の個人的な感想ですが売電収入が先細りになっている現在では太陽光発電に強く拘る必要はないと感じます。
シンプルでミニマムな暮らしを実践したい方にはセシボ爽は過剰な設備が無く好きな物だけチョイス出来る利点があります。
太陽光発電を付けたい場合はもう1グレード上の零が家の性能が高く断然おすすめです。
標準装備はちょっと物足りない感じかも・・・
セシボ爽は坪40万円台というお手頃価格の注文住宅です。
しかし標準装備は同シリーズの上のグレードと比べるとショボいと感じる方が多いようです。
例えば玄関ドアはカードキーではなく普通のカギを使うタイプの物。
24時間換気システムは安価な第3種換気方式です。
窓に関してはサーモスⅡ-H/サーモスL 複層ガラス(Low-E/空気層)というペアガラスのハイブリッドサッシです。
コストを抑える為にシンプルで無難なラインナップになっています。
私は爽の標準装備は至って普通なだけで特別ショボいとは感じません。
この標準装備ならば他のローコスト住宅のメーカーの物とさほど変わらないと思います。
ショボいと言われてしまう理由は1つ上の零の標準装備が余りにも良いのでインパクトに欠けてしまっているのではないかと思います。
確かに爽の標準仕様を見るとお値段以外に「これは!」という目玉が無いんですよね。
個人的には2Fのトイレがオプションという事がとても残念だと感じます。
2階建てでトイレが2個無いのはシニアだけではなく小さなお子さんをお持ちのご家庭でも不便ではないかと思うからです。
最近は施主側の皆さんが知識が豊富で要求するレベルが高くなっていますね。
コストを押さえつつお得感が有る商品を作るには並大抵のことではないと分かってはいます。
ですがここはやはり魅力的なアイテムを1つでもいいから盛り込んでほしいなと感じました。
キッチンはLIXILのシエラ。アレスタへのグレートUPも可能!
セシボ爽の標準仕様のキッチンはリクシルのシエラです。
零の標準キッチンのアレスタとの違いは微妙に価格の差が有る事と扉のカラーと取っ手の種類が少ない事です。
シエラの扉カラーは23色・取っ手は3種類のみ。
https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/shiera/
アレスタは扉カラーは46色・取っ手は11種有ります。
https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/alesta/
あとは本体の奥行がアレスタの方が大きいです。
有効引き出し奥行き寸法
※調理台下の一番大きな引き出しの奥行の比較。
- シエラ:42.4cm
- アレスタ:52.4cm
アレスタのほうが10cm程大きいですね。
パタパタ君はアレスタのオプションなのでシエラには付きません。
シンクの種類もシエラは人造大理石のシンクが1種類。
ステンレスのシンクが3種類の合計4種から選択できます。
アレスタは広々シンクやWサポートシンク等使い勝手が良さそうなラインナップです。
シエラだけを見るとごく普通の見栄えの良いキッチンなので不満は出ないと思います。
素人目に見ても面材はどちらも同じような物ですし正直全く違いが分からないです。
ですがショールームで実際に2つを比較するとどうしてもグレードアップしたいなと思ってしまう方が続出しているようです。
アイフルホームでは基本のプランをセシボ爽にしておきキッチンのみ零仕様のアレスタにグレードアップする事が出来ます。
実際に新築された方の情報ではプラス30万円程でアレスタに変更出来たとの事。
キッチンに拘りのある方はこういった1点豪華主義でグレードアップを図っても良いですね。
外壁は窯業系サイディング。
家の外壁って一番目に付く場所ですし見た目の印象がガラッと変わるアイテムでもありますね。
常に日光や風雨に晒されるので耐久性の高い物にしたいとお考えの方も多いはずです。
近年新築される住宅のおよそ8割は窯業系サイディングを採用しています。
アイフルホームも高耐久の外壁材として窯業系サイディングを採用しています。
窯業系サイディングとは?:主原料はセメントと繊維質を混ぜ板状にした物。
窯業系サイディングのメリットは軽量・耐火性が有る事・遮音性に優れている事・施工性が良く工期短縮につながる事です。
デメリットとしては主材料がセメントで出来ているのでサイディング自体に防水性が有りません。
その為防水性に優れた塗料を塗る事で耐水性を高めています。
最近の窯業系サイディングはプリント技術が発達していて本物の石や木目に見える程繊細でリアルな表現がされている物もあります。
ニチハ セコラストーン セコラMGブラウン
https://www.nichiha.co.jp/wallsearch/pattern/ids:499
残念ながらセシボ爽の外壁についての情報が極端に乏しいのでどの会社の製品が標準で付けられるのかは不明です。
しかし同シリーズの零と極の外壁材はニチハと旭トステム外装(株)の物が採用されているのでおそらくこの2社の物が使えるのではないかと推察しています。
零や極と全く同じグレードの物が付けば嬉しいですが価格がお安いプランだとどのランクの外壁材が付くのか気がかりです。
後々のメンテナンスコストを考えると出来れば外壁材だけはグレードの高い物を付けた方が良いかもしれないなと感じます。
お手頃価格で間取りも自由!そこが人気のポイントです。
セシボ爽はお手頃価格の注文住宅としてアイフルホームで人気の商品です。
注文住宅なのでセシボ爽独特の間取りの縛りは無く基本的に自由設計と言うところが受けているようです。
実際に見積もりを取られた方のお話では営業さんに「間取りは他社で気に入った物が有れば自由に取り入れられます」と提案されたんだとか。
これは理想の家の具体的なイメージを持っている方にはとても嬉しい言葉だと思います。
でも、間取りって全て自分で考えるとどうしても欲が出てしまうと思ませんか?
あれこれ考えて盛り込むと家のサイズが大きすぎたり無駄が多かったりとなかなか難しいんですよね。
なので洗練された間取りを参考にしつつ自分の生活に合ったアレンジを加える事で使いやすい家になるのでは?と個人的には考えています。
アイフルホームの加盟店(宇都宮)で間取りの参考例を沢山紹介しているサイトを見つけました。
数百のプランが掲載されていますがそれぞれシンプルでクセの無い住みやすそうな間取りだと感じます。
延べ床面積:36坪・4LDK・2階建ての間取り
http://www.eyefulhome.info/plan/index.php#!/27/
1Fの和室は客間は勿論、将来的に高齢になり2Fへ上がれなくなっても寝室として使えます。
キッチンからも出入りできる脱衣室がとても便利そうです。
延べ床面積が小さい割に収納が充実している事も良いですね。
2Fのホールにカウンターと本棚を付ければファミリーライブラリーになります。
個室は小さくしておき家族で共有するスペースを充実させるとお子さんの引きこもり防止にも役立ちそう。
とこんな感じで気に入った家の間取りをアレンジする方が1から間取りを考えるよりもはるかにラクチンです。
シンプルな間取りは無難な印象が有りますがその分アレンジしやすいのでセシボ爽で建築する際は是非参考になさってみてください。
アイフルホーム セシボ爽 ここがイイ!① )価格がお安くても建物がしっかりしている
坪単価や総額の所でも触れましたがセシボ爽の平均的な坪単価は40万円~50万円です。
テレビCMでおなじみの大手住宅メーカーの坪単価は約70万円~80万円台が主流です。
ローコスト住宅を得意とする住宅メーカーの平均的な坪単価は約45万円。
標準設備やオプション等にもよりますが価格の面ではセシボ爽はとても良心的だと感じます。
だからと言って欠陥住宅や手抜き工事がされているわけではなく家の構造の評判は上々です。
公式HPではセシボ爽の構造に関しての情報が現在は乏しくふんわりした物しかないのでちょっと調べてみました。
発売当初の情報では構造用面材を使用したモノコック構造で耐震等級3相当クリアと記載されていました。
モノコック構造とは:ジェット機や大型の貨物船・車で用いられる工法です。
木造軸組み工法とは違い面(壁)で空間を作る工法で代表的な物では2×4住宅が有名です。
現在のセシボ爽の家は耐震グランドスラム構法で作られているようです。
http://www.eyefulhome.jp/house/support/taishin/system/
間取りによっては「高耐力コア」という開口部の強度を増す独自工法も取り入れ開放的な大空間を作っています。
実際に新築された方の情報では「家自体に解放感が有り尚且つしっかりとしているので地震が来ても安心感がある」と好評です。
その時々で建物の工法が進化しているようなのでセシボ爽で新築する際はどの工法で建築されるのか確認すると良いかもしれませんね。
アイフルホーム セシボ爽 ここがイイ!② )家中のインテリアをトータルコーディネートできる
アイフルホームの家はどのプランも基本的にリクシル製品を使う事が前提です。
使用する建材やキッチン・トイレ・サッシに到るまで自社製品(リクシル)を使えるので無駄なコストを省くことが出来ます。
セシボ爽はお手頃価格で人気が高いプランですがお安くても統一感の取れた流行のインテリアを実現できる事も良いなと感じます。
特にリクシルの床材で評判が良いのはラシッサフロアです。
オーソドックスな木目からビンテージ感漂うミルクペイント柄の物まで様々なパターンが楽しめると人気です。
https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/lasissa_floor/case/
見た目だけではなくリアルな無垢材の踏み心地までも追及したおしゃれな床材です。
ドアと床材をNYブルックリン風でまとめたインテリア
https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/lasissa/case/d.htm#anchor07
女性に大人気のフレンチヘリンボーンの床のコーディネイト
https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/lasissa_floor/case/#anchor20
上記のコーディネイト例は床材+建具の組み合わせですがキッチンや洗面台ともコーディネイトできます。
その為家中のインテリアががチグハグにならずスッキリとした印象になるのですね。
この様にインテリアの雰囲気は建具や床材で決まると言っても過言ではありません。
限られた予算で自分の好きなインテリアにするのは難しいとお考えの方でもセシボ爽なら気軽に統一感のあるインテリアを楽しめるのでは?と思います。
アイフルホーム セシボ爽 ここがイイ!③ )みんなに優しい間取りの工夫が光る
アイフルホームの家は全て<子供に優しいは皆に優しい>を理念とした「キッズデザイン」を基に考えられています。
キッズデザインの代表的な工夫はこの「R出隅」です。
http://www.all-eyefulhomenavi.com/kajiwarahome/kawanoe/
我が家のシニアは私も含めそそっかしいので壁に足を強打し骨折という事も多々あります。
なのでこういった優しい心遣いが嬉しいですね。
セシボ爽は子育て世代が毎日を楽しく過ごせる工夫が沢山施されています。
一番イイなと感じたのはまるごとパントリー。
http://www.all-eyefulhomenavi.com/kajiwarahome/kawanoe/
冷蔵庫も食器棚も余裕で仕舞える広々としたパントリーなら急な来客でも慌てずに済みそうです。
まさに私の様なずぼら人間には夢のパントリーです。
ぜひマネしたいアイディアだなと思いました。
まるごとパントリーを組み込んだモデルハウスの1F間取り図
https://www.miyakekomuten.co.jp/lp1902-580mh-2.html
我が家には4匹の飼い猫がいるので大きな吐き出し窓に設けられた窓辺のベンチにも惹かれます。
猫達のお気に入りの場所になること間違いなしです。
http://www.all-eyefulhomenavi.com/archome/ooitahigashi/
もう一つご紹介したいのは「発想転換の間」と名付けられた不思議空間。
http://www.all-eyefulhomenavi.com/archome/ooitahigashi/
お籠り感が味わえるセミオープンな書斎の様なスペースです。
発想転換の間が組み込まれたモデルハウス2F 間取り図
https://www.miyakekomuten.co.jp/lp1902-580mh-2.html
お子さんだけでなく奥様の趣味空間にもなりそう。
畳敷きの方はご主人の書斎でしょうか。
とこんな感じで楽しく夢いっぱいの工夫がされています。
セシボ爽で新築するならこの様なアイディアを盛り込んで楽しい家にしたいなと妄想が広がりました。
【まとめ】良くも悪くもシンプル。ムダなく、家族みんなに優しい家が建てられる
セシボ爽はシリーズの中で一番リーズナブルなプランです。
制震ダンパー・構造・断熱材・サッシの種類は零や極と比べると格段にシンプルです。
それゆえ物足らなさを感じ当初爽で計画していても零にプラン変更される方もいらっしゃいます。
しかし坪40万円台というお手頃価格ながら国の省エネ基準をクリア・耐震等級3相当の高性能な家は大変魅力的です。
予算を押さえたい・シンプルな設備で良いとお考えの方にはピッタリマッチしたプランだと感じます。
セシボ爽に限らずアイフルホームの家は一般的な日本家屋の尺モジュールではなくメーターモジュールで設計されています。
尺モジュールとメーターモジュールの違いは1グリッドあたりの大きさです。
1グリッドとは?:格子とかマス目の事を表す言葉です。
家の間取りを考える時に方眼紙に書いたりしますね。
1マスの大きさを尺やメーターで定義しておくことで実際のサイズを認識しやすくするための目安となります。
- 尺モジュールの場合:91cm×91cm=1グリッド。
- メーターモジュールの場合:100cm×100cm=1グリッド。
廊下の有効幅で比較してみます。
- 尺モジュールの場合:78cm。
- メーターモジュールの場合:91cm。
たった13cmでも廊下の幅が広いと手すりを付けたり車椅子で行き来する事がとても楽です。
老後の生活を新築時に考えるのはなかなか難しいかもしれませんが予めゆとりのある造りなのでとても良いなと感じました。
セシボ爽ならお手頃価格でどの年代の方にも暮らしやすい住宅が出来るのでは?と期待感が膨らみました。