目次
選び分けのポイントは「安さ」or「こだわり」。
http://www.aqura.co.jp/about/takumi/aboutus.html
2社共テレビCMでおなじみの会社ですし、正直どちらも大きな違いがない気がしますが実際はどうなんでしょうか。
タマホームはローコストを売りにしている代表的な住宅メーカーですね。
対するアキュラホームは「適正価格」を打ち出しています。
2社の評判を調べてみましたが掲示板等の悪口コメントは少々信用できないので実際に建てた人の評判を拾ってみました。
タマホームの評判
【ポジティブな評判】
- 人に勧めるつもりはないがシンプルな家が良かったからこれで十分満足。
- 基礎や構造など意外と丈夫で他のローコストメーカーと比べると良い。
- 意外と標準品のグレードが高かった。
【ネガティブな評判】
- 基礎のアンカーボルトの設置法が「田植え式」なのだけ不満。
- 営業さんや支店の良い悪いの差が激しすぎる。
- 支店・営業さん・職人さんてが忙し過ぎてなかなか連絡が取れない。
アキュラホームの評判
【ポジティブな評判】
- ローコストではなくごく普通の価格設定。
- 手頃な価格で自由設計な所が良いと思う。
- 友達に褒められるようなおしゃれな家が出来た。
【ネガティブな評判】
- 営業さんや支店に良い悪いの差が有りすぎる。
- 宣伝と違ってアフターフォローがイマイチ。
ネガティブな評判はどちらの会社も営業さんや支店の質も問題でこれは他の大手住宅メーカーにも言える事ですね。
ポジティブな評判を比較するとタマホームはシンプルで頑丈な家を手頃な値段で建てたい人には向いているようです。
アキュラホームは少し拘りたい人向けの住宅メーカーということかな?と感じました。
標準装備の充実度はタマホームがリード!
どちらもぱっと見ただけでは小綺麗でごくごく普通の家に見えます。
2社共お手頃価格の住宅メーカーと思いきや微妙な差が有るようです。
アキュラホームとタマホーム、2社の特徴を比較してみます。
まずは商品のラインナップに注目して見ます。
アキュラホームは「大収納のある家」「ZEHの家」「家賃収入の有る家」「太陽光発電のある家」等計11個のプランがずらりと並んでいます。
タマホームは「大安心の家」「大安心の家 PREMIUM」「木麗な家」「ガレリア―ト」等計7個のプランが掲載されています。
プランの数ではアキュラホームがリードしていますね。
では2社の標準品はどんな物を使っているのでしょうか。
- アキュラホームのキッチンメーカー:リクシル・クリナップ・タカラスタンダード
- タマホームのキッチンメーカー:リクシル・永大・タカラスタンダード
取り扱っているメーカーに大きな差は有りません。
アキュラホームの特徴は空間が広々見える吹き抜けのリビングや2.5階建ての大収納が有る家等ダイナミックな空間が注文住宅ならではの造りが魅力です。
対してタマホームは標準品の充実が特徴だと評判です。
例えば換気システムが全熱交換型第1種と良いグレードの物を使っています。(大安心の家標準品・木麗の家は第3種)
アキュラホームの標準品は比較的安価な非熱交換型第3種ですからこの点ではタマホームに軍配が上がります。
アキュラホームとタマホーム、似ているようで結構特徴の違いが有るんだなと言う印象を持ちました。
オシャレ度 vs マニアック度。興味を惹かれる戦い
アキュラホームとタマホーム、2社の強みを比較してみます。
まずは両社のキャッチフレーズから強みを探っていきます。
アキュラホームは「品質も、価格も、あきらめない」というキャッチフレーズを掲げています。
対するタマホームのキャッチフレーズは「品質も、価格も、叶う家。」
デジャヴ?と思う程どちらも同じようなキーワードを使っていますね。
キャッチフレーズではそれほど大きな差が感じられませんでした。
2社の公式HPを見てみますとどちらも企画商品が掲載されています。
アキュラホームは今時の若いファミリー層向けのおしゃれな2階建てプラン「空と暮らす家」が掲載されています。
http://www.aqura.co.jp/kanna2/
空と暮らす家の参考間取り図。
http://www.aqura.co.jp/kanna2/
対してタマホームは有名な猫専門雑誌とのコラボ企画で「猫と私の家」プロジェクトが始動したとの記載が有りました。
https://customer.tamahome.jp/nekotowatashi/
エリア限定で期間も限られているとはいえ、猫好きさんにはとても魅力的なプラン。
猫マニアにはたまらない企画商品だと感じます。
アキュラホームの強みは職人品質におしゃれさをプラスした空間作りが上手だという事でしょうね。
タマホームの一番の強みは価格の安さなのは間違いありませんがユーザーを巻き込んだ家作り企画が興味を惹きました。
安さ重視ならタマホームが手堅い
アキュラホームとタマホーム、2社の価格を比較してみました。
- アキュラホームの総額から計算した坪単価:約50万円~60万円。
- タマホームの総額から計算した坪単価:約40万円~50万円。
*因みにこの坪単価は住宅メーカーが公表している物では無く総額から計算した平均的な価格です。
差額は約10万円でこの差だけを見るとタマホームの方が安いですね。
参考例で良く出てくる2階建てのプランの延べ床面積をあてはめて計算します。
まずはアキュラホームの主力商品「大収納のある家」の参考プランから。
http://www.aqura.co.jp/product/daisyuno/plan.html
2階建て延べ床面積43.86坪×50万円=2193万円。
大収納のある家・中高層用タイプ 44-EW
http://www.aqura.co.jp/product/daisyuno/plan.html
次にタマホームのベストセラー商品「大安心の家」の参考プランで計算してみます。
2階建て延べ床面積44.01坪×40万円=1760万円。
タマホーム・大安心の家 自由設計プラン例2
http://www.tamahome.jp/products/lineup/daianshin/daianshin/
延べ床面積の大きさは少々違いますが値段にすると433万円の差が出来ました。
予算を少しでも抑えたい方にはタマホームが有利ですね。
物の収納に関心が有る方は価格が高くても大収納の有るアキュラホームを選択されると良いと思います。
両社を比べるとアキュラホームはやはりローコスト住宅のメーカーでは無い事が分かりました。
どちらがご自分に合うメーカーか実際にモデルハウス等に足を運んで確かめてみる事をおすすめします。
アフターサポートはタマホームのほうが手厚い
家は建てた後のサポートが重要だと聞きますね。
素人には分からない建物の不具合を専門家に定期的に点検してもらう事で家が長持ちします。
新築する時、気になるのはやはり住宅メーカーのアフターフォローがどんな物かという事です。
アキュラホームのアフターサポートは「永代家守」と名付けられたサービスが有ります。
専門のスタッフが入居後1回目・1年・2年・5年・10年と無料で定期的に点検してくれます。
その後は35年まで延長保証できますが有償のメンテナンスを受ける事が必須です。
対してタマホームも初期保証として入居後3か月・6か月・1年・2年・5年・10年と無償で定期点検してくれるようです。
こちらも60年まで延長できるそうですが有償メンテナンスを受ける事が条件です。
日本では住宅瑕疵担保履行法と言う法律があります。
築10年までは雨漏りやシロアリ等の不具合が起きた場合、販売会社が保証する事を法律で定められています。
2社とも10年間は無償点検してくれるのは当たり前と覚えておきましょう。
一番重要な事は不具合が起こった時にどう対応をしてくれるかがポイントだと思います。
アキュラホームもタマホームも評判を見ると担当する支店や営業さん等で対応がまちまちですから注意が必要です。
メンテナンスの頻度や費用は大差ナシ
家のメンテナンスって何をするの?と思っていらっしゃる方も多いと思います。
メンテナンスが必要な個所と言えば屋根と外壁でどちらも風雨に晒され痛みやすい箇所ですよね。
塗装のし直し・外壁の継ぎ目コーキングの打ち直し等のメンテナンスが10年に1度程必要だと言われています。
外壁や屋根の塗装って結構なお金が掛かるんですよね。
2階建ての家1間丸ごと塗装してもらおうと思うと100万円以上の費用が掛かると言われています。
屋根と外壁の塗装は同時にやってしまうのがおすすめです。
その理由は足場代を1度にまとめる事が出来お得だから。
屋根や外壁等の高所の作業を安全に進めるには足場が欠かせません。
足場代の相場は1平米辺り1000円前後~です。
家の大きさにより差は有りますが1軒あたり15万円~20万円だと言われています。
その為、外壁も屋根もコーキング打ち直しも丸ごとやってもらった方が合理的ですね。
アキュラホーム・タマホーム共にメンテナンスの大きな違いは見当たりません。
どちらも無償点検が終了する築10年の点検時に修繕個所が見つかった場合有償でのメンテナンスを受け付けています。
これは2社ともに後々の保証延長の必須条件となっています。
まずは有償メンテナンスの見積もりを取ってみて納得できる金額ならば受ける事をおすすめします。
相場を知る為にも評判の良い地元の塗装業者でも相見積もりを取りましょう。
比較してみて大きな差が無ければ安心ですね。
どちらも長期保証。長く、安心して住める木造住宅。
日本の木造住宅の寿命は短く約20年~30年と言われています。
税務上の法律でも木造住宅の耐用年数は22年と定められています。
固定資産税の家屋の評価額を見ても木造の築40年の我が家の査定は殆ど価値のない事を示していました。
30年間不具合なく住み続けられるのは結構大変で築年数が長くなるほどこまめなメンテナンスが欠かせなくなってきます。
アキュラホームとタマホーム、どちらも10年の無料保証期間が切れた後、保証を延長する事が出来ます。
アキュラホームは35年保証、タマホームは60年保証です。
どちらも木造住宅の寿命ラインを超える長期保証です。
2社だけ比較するとタマホームの方が随分長いですね。
注意したいのはこの長期保証は共に有償メンテナンスを受ける事が必須条件という事。
これなら結局自腹でメンテナンスを依頼するのと変わらないんじゃないかな?とも思ってしまいます。
新築から10年の定期点検の対応が良いならば有償メンテナンスを受けるメリットが有ると言えます。
タマホームの公式HPを見ると保証についての詳細は住宅保証約款をご確認くださいと書かれていました。
そもそも保証ってどこからどこまでしてくれるの?と言う疑問もわいてきました。
これは補償対象だけどこれは違うと言うように細かく記載されているのでしょうか。
保証書や約款を面倒だけどじっくり読む必要が有りそうです。
どっちも魅力的で選べない!展示場見学は必須
私が家を建てるならと妄想をしてみるとどちらもメリットデメリットが有って悩みます。
予算が少ない場合はタマホームが最有力候補になるでしょう。
私の理想の家は平屋でビルトインガレージの付いた家です。
この理想にばっちり合ったプランが有るのはタマホームなんです。
平屋+ガレージの商品ガレリアート
http://www.tamahome.jp/products/lineup/daianshin/galleri_art/
タマホームで建てた方の評判を見ると担当さんや会社全体が人手不足で忙しそうと書かれていた事が気がかりです。
忙しすぎてオーナーへの対応がおろそかになってしまうのは頂けません。
アキュラホームは空間造りとデザインがおしゃれな実例が多く心惹かれますね。
物が多く断捨離が一向に進まない我が家にとっては「大収納の有る家」がとても魅力的に感じています。
アキュラホーム・大収納のある家
http://www.aqura.co.jp/gallery/sw0057/
土地に余裕が無く平屋が無理な場合はアキュラホームの大収納が有る家で建てたいです。
大収納の使い勝手等は想像しただけでは分かりませんので実際に展示場等で確認してみる必要が有りますね。
アフターフォローについてはアキュラホームも良い評価・悪い評価が一緒くたになっていますのでよくよく見極めて選びたいなと思います。
【まとめ】アキュラホームはタマホームより高い。その分、デザイン性に優れている
アキュラホームもタマホームも様々な無駄を省きコストを抑えています。
2社共に部材の仕入れを一括購入する等の企業努力をしています。
価格の面からみるとタマホームの方が安く若い世代でも無理せず新築の家が手に入るメリットが有りますね。
商品プランにより標準品が違うので注意が必要ですが、意外とグレードの良い物が使われているのでそこも良い点だと思いました。
対してアキュラホームはタマホームよりは幾分価格が高いのですが注文住宅ならではのデザイン性や空間の使い方でオーナーの希望を叶えています。
一般的な個人邸だけではなく店舗併用や障害者施設など幅広く施工しています。
その為、特殊な案件のノウハウも充実しているのではないかと感じました。
どちらの会社が自分に合うのか分からないと言う方は住宅展示場や完成見学会等で実際の家に触れてみる事を強くお勧めします。
家の造りや室内の雰囲気等しっかりと目で見て肌で感じる事が大切です。
その際、営業さんの対応の仕方もポイントとして押さえておきましょう。
建てたい家のイメージが決まっていても直ぐに契約せず同じ条件を伝え2社で必ず相見積もりを取ってみてください。
家作りは大きな買い物ですから家を建ててくれるメーカーの選定は焦らずじっくりしましょう。