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リフォーム専門の部署はない
出典:SUUMO 公式サイト アイダ設計の実例 純和風デザインの住宅に建て替え!旅館イメージのお部屋に設計
近年日本では若者の人口減少と高齢者の増加に伴い空き家が急増する現象が問題となって居ますね。
総務省統計局が行っている土地統計調査の結果では空き家率が急激に高くなっている事が示されています。
ここ20年間で空き家の数は448万戸から820万戸に増えおよそ7軒に1軒の割合で空き家になって居ると言われています。
政府や自治体も様々な対応策を繰り出していますがなかなか問題解決には至っておらず増加の一途をたどっています。
そこで考えられるのが空き家をリフォームして新たに活用する事ですね。
最近大手住宅メーカー等ではリフォーム部を作り新規の顧客を開拓する動きが見られます。
アイダ設計ではどうなんでしょうか。
残念ながらアイダ設計ではリフォーム専門の部署と言うのは存在しておらず新築した施主用にメンテナンス部を開設しているだけのようです。
実例を見てもリフォームの事例は有りません。
「リフォームを考えていたが新築の方が安かった」という理由で建て替えをした方の事例は3件ほど物件サイトに掲載されていました。
その事から考えるとアイダ設計はリフォームに力を入れていないと推察できます。
古い家屋のリフォームをお考えの方は他の住宅メーカーや工務店を候補にした方が良いでしょう。
基本的に、増築はやらない方針?
最近のリフォームと言うと少子高齢化の影響で部屋数を減らす減築をするお宅が増えてきています。
大きな2階建てを平屋にしたり、無駄な部屋を壊して吹き抜けにしてしまう手法です。
家がコンパクトですと維持管理が楽なので個人的には今の時代にマッチしたリフォームだと思います。
家族が増える度に増築していくというのはとても発展的で懐かしいリフォームですね。
昭和時代には平屋を2階建てに増築したり、アリの巣のように部屋を足して家を大きく広くしていく事が一種のステータスだったように思います。
増築は元々の家が木造ならば割と容易に対応できます。
ですが軽量鉄骨やRC造りの家に木造で部屋を足そうと思うとその継ぎ目をどうするかが問題になってきます。
増築の経験が豊富な工務店や住宅メーカーでないと屋根や壁から雨漏りするリスクが高くなるからです。
アイダ設計では増築に対応しているか調べてみました。
実例には増築の事例や情報が一切掲載されていません。
その事から増築の対応はまず難しいと考えた方が良さそう。
増築したいと考える家の間取りを見て本当に部屋を継ぎ足さなければいけないのか。
家具の配置や間仕切り壁で対応できるのかを今一度考えた方が良いかもしれません。
それにはアイディア豊富な建築士さんを探し部屋数を増やす相談をした方が早いなと思いました。
バリアフリー設計なら「楽らくご長寿さん」
我が家には足の不自由な父が居るのでバリアフリーと言う言葉はとても身近に感じます。
父の身体が不自由になってから現在の自宅(スキップフロア構造)を購入したのですがこの10年間で足腰が弱ってきました。
寝室からトイレとお風呂場までのたった4段の階段が立ちはだかっています。
それでも何とか手すりを伝い自力でトイレやお風呂に入っていますがそれもいつまで出来るのか。
世話をする家族としてはとても不安です。
もしも父が車椅子になった場合は我が家の構造は完全にアウトだと思います。
そんな理由からもしも家を建てるなら絶対にバリアフリーの家にしたいなと考えています。
※バリアフリーとは?:高齢者や障害者が社会生活を営む上で感じる物理的障壁・精神的障壁等を取り除く為の工夫や対策を用いる時に使う言葉。
特に建物の段差を取り除く時のみ「バリアフリー」と言います。
もっと幅広い意味で障害者や高齢者などに対応できる設備やシステムを指す意味の言葉は「アクセシビリティ―」と言います。
アイダ設計ではバリアフリーのリフォーム事例は見つかりませんでした。
しかし「楽らくご長寿さん」という高齢者にターゲットを絞った平屋の企画型住宅が販売されていますね。
名前の通り高齢者が楽に暮らせる工夫を施した住宅です。
参考プランは延べ床面積が18.87坪と高齢の2人暮らしや一人暮らしにピッタリの間取り。
楽らくご長寿さんならバリアフリーが大前提で設計されています。
玄関→主寝室→トイレまでずっと手すりが付けられているのも高齢者に優しい造りでとても良いですね。
玄関ドアは車椅子で使う際に便利な引き戸タイプです。
アイダ設計で注文住宅を建てる際は楽らくご長寿さんのノウハウを駆使して提案してもらうよう要望を出すと良いなと感じました。
中古住宅か、建売か?5年後、10年後の出費も考慮して!
折角家を買うなら利便性が良く手頃な価格で購入したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
予算を出来るだけ抑えたいとお考えの方は中古住宅も視野に入れ探しても良いですよね。
アイダ設計の中古住宅は一体おいくらになって居るのか調べてみました。
大手物件サイトのスーモで検索すると5件ヒットしました。
一番お安い物件は愛知県知多郡武豊町の物件です。
- 価格:2000万円。
- 築6年・4LDK・建物面積:29.35坪・最寄り駅から徒歩11分。
一番高額だった物件はアイダ設計の注文住宅で建てられた千葉の物件です。
- 価格:3480万円。
- 築8年・5LDK・延べ床面積:53.9坪・最寄り駅からバスで4分・バス停から徒歩3分。
この様な感じで築10年以内の割ときれいな家がお手頃な価格で購入できます。
最高額の千葉の物件は敷地がゆったりして注文住宅ならではの間取りが魅力的だなと感じました。
元々アイダ設計の建売住宅はコスパ最高と誉れの高い物件が多く新築でも1000万円台後半~2000万円台の物件が中心です。
その為アイダ設計の新築の建売は中古住宅と同じ位の価格で購入できる可能性が有ります。
<中古住宅 = 安い>という固定概念で慌てて契約するのは危険です。
その理由は中古住宅は築年数が長くなると給湯設備や外壁等のリフォームを必要とする場合も有るので要注意。
そうなると100万・200万の出費は覚悟しなければいけません。
なので購入したい地域の物件相場をチェックする事が大切です。
新築と価格差がそれほど無いなら断然新築の建売をおすすめします。
【まとめ】リフォームよりも建替えを推奨。中古リフォームはかえって高くつくかも!
アイダ設計はリフォームを専門に担当する部署は無く、新築した顧客向けに補修やソーラーパネルの設置をする部門を開設し対応しています。
その為築年数が経った中古住宅を購入しテレビ番組の様な驚きのリフォームやリノベーションを得意とする住宅メーカーではないようです。
アイダ設計の姿勢としては<リフォームよりも建て替え>というスタンスを取っている印象を持ちました。
注文住宅(ブラーボスタンダード)で1000万円台で建てている方が大半を占めているとの事。
出典:アイダ設計 公式サイト ブラーボスタンダード 『 自由 × 規格 』が標準
(※アイダ設計公式HPのデータより)
持ち家の場合はヘタに古い家をリフォームするよりも自分の好きなように間取りを作れる新築に心が傾いても無理はないなと思いました。
その為リフォームするか建て替えかと考えるとアイダ設計では建て替え一択だと思っておいた方が良いですね。
因みに我が家は10年前に築30年の家(外壁と屋根の塗装・内装リフォーム済み)を安く購入しました。
地元の工務店さんでお風呂やトイレのバリアフリーリフォームをお願いしました。
その他にサッシの入れ替えやウッドデッキ工事等ちょこちょこ直し結局リフォーム費用は400万円程掛かったと記憶しています。
個人的には昭和の古い家が大好きなので中古+リフォームで満足です。
しかし断熱性や気密性は皆無なので新築の方が快適だなと実感しています。
ご自身の予算と立地や思い入れ等により建て替えかリフォームかを選択されると良いですね。