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標準仕様の床材はシートフローリング
出典:アイダ設計 公式サイト ブラーボ・スタンダード 紹介ページ
一言で床材といっても畳・クッションフロア・フロアタイル・フローリング・コルクタイルや磁器タイル等様々な素材の物が有ります。
中でも合板に化粧板を張り合わせた複層フローリングは近年の日本の住宅が多く採用している床材と言えます。
複層フローリングのメリットはお手入れが比較的簡単な事と丈夫さ・そして何よりコストパフォーマンスが良い事ですね。
数年前にアイダ設計で新築された方のブログにフローリングについての情報が有りました。
床に硬い物を落とした際フローリングの表面に傷がついてしまいショックだったと書かれていました。
アイダ設計が標準の床材として採用しているのはシートフローリングと言う種類の物です。
シートフローリングは一般的に傷やアンモニアに強い加工が施されているような高機能の物が多いです。
しかし表面のシートに傷がつくと目立ってしまうデメリットも有ります。
シートフローリングとは?:合板にMDFと言う木材由来の素材を貼りその上に木目をプリントした化粧シートが貼られている床材です。
価格が安い床材なので分譲住宅やマンションの内装に多く使われています。
シートフローリングに使われているMDFは元々木材を細かく粉砕し繊維状にしたものを固めた素材です。
その為表面に傷が付いた後水濡れすると変質してしまう恐れもあるようです。
日々の取り扱いには多少気を付けなければいけない素材のようですね。
アイダ設計の標準床材はお値段なりという事でしょうか。
ずぼらでそそっかしい私のような人間には少々危険な床材だなと感じます。
一番人気はEIDAIの「サンロードアート」
床の色って面積が大きい分インリアに大きな影響が有ると感じます。
アイダ設計のブラーボスタンダードの標準床材はエイダイの「サンロードアート」という商品を採用しているようです。
出典:東京都心ハウジング EIDAI サンロードアート紹介ページ
ウォールナット柄(ダークブラウン)・エルム柄(ベージュ)・メープル柄(ペール)・アッシュ柄(ホワイト)の4種類から選択可能です。
アイダ設計で新築された方の情報を見ると男性はウォールナット等のダークカラー。
女性はメープル等の白っぽい色の床材が人気ですね。
最近人気の塩系や工業系のインテリアには断然ダークな床の色が似合います。
北欧やナチュラル系の柔らかなインテリアですとメープルやエルムが合うと思います。
アッシュは白っぽいのでシンプルモダンにも合いますし女性的なインテリアにも合うカラーです。
4種類というと一見選択肢が少ないように思いました。
しかし基本的な4色から選べるのでどんなインテリアにも対応出来ているようです。
我が家も明るい色(メープルカラー)のフローリングですが明るさと引き換えに掃除の手間が増え失敗したと感じています。
白っぽい床ってとっても髪の毛やゴミが目立つんですよ。
元来お掃除の才能が無いのに何故か魔が差してこのカラーを選んでしまいました。
掃除好きな方は真っ白な空間でも大丈夫でしょうがずぼら人間にはNGです。
逆にダークカラーは砂ぼこりや埃が目立つというデメリットも有りますね。
床材は好みだけではなくお掃除の事も配慮して慎重に色決めをした方が良いと思います。
床暖房はオプション。でも、本当に必要?
床暖房は輻射熱という直接温風が体に当たらない優しい暖かさで人気の暖房設備です。
以前はアイダ設計の標準設備(電気式で6畳分)として組み込まれていた床暖房。
電気式の床暖房は導入費が安くできるのですがランニングコストが掛かります。
その為電気代が嵩むなどのクレームが相次いだのでしょうか。
現在は残念ながら標準設備から外されてしまったようです。
(※キャンペーンで付いている時も有ります。)
床暖房を導入するには設備費も掛かるうえに床材の選定もし直さなくてはいけません。
一般的に普通のフローリングは熱が長時間加わると木材が収縮し反れたり変質する恐れがあるからです。
ダイケンの「サンロードアート」という床材は業者向けの物のようで詳しい情報が見つかりませんでした。
標準の床材で床暖房対応ならば良いですがグレードアップが必要ならばオプション扱いとなり追加料金がかかってしまいます。
ダイケンの床暖房対応フローリング「フォレスティア・床暖房タイプ」
出典:DAIKEN 公式サイト フォレスティア 床暖房タイプ
標準の床材と比較し、いくら位の差額が出るかしっかり見積もりを出して貰うと良いですね。
個人的には床材のグレードアップのみにして真冬はこたつやホットカーペットでも良いのかなと思います。
床暖房を導入するにはそれなりの費用が掛かるので本当に必要かご家族でよくよく検討される事をおすすめします。
謎の床鳴り。施工して間もない場合は、第三者機関も利用しよう
ギシギシとかキュッキュとか歩くたびに床からする音って本当に気になりますよね。
我が家も洋間とダイニングの間の床がキュッキュ床鳴りしています。
床鳴りの原因
- フローリング材自体が原因で床鳴りを起こす場合はフローリングが収縮する事で起ります。(※特に無垢材の場合は収縮が激しく梅雨時や空気が乾燥している冬場に床鳴りすることも有ります。)
- フローリングを施工してから時間が経っている場合は躯体の変形やシロアリ被害による物。
- 施工して間もない場合は床組みの強度不足・施工不良等様々な原因が考えられます。
アイダ設計でも築後5年で床鳴りがし始めメンテナンス部を何度も呼び補修された方がいらっしゃいます。
このお宅の場合は大型犬を室内飼いする事を前提に頑丈な床組みとフローリングにされたそう。
床鳴りの原因はフローリング材ではなく施工不良ではないかと不信感が募ったと仰っています。
我が家のように築40年の家なら床が鳴こうがたわもうが仕方ないと諦めが付きますが築5年と言うとまだまだ築浅の部類。
それなのに床鳴りするとなるとせっかく高いお金を支払って建てたのに何だかがっかりしてしまいますね。
対応や建築当時の施工に問題があったのでは?と疑念が沸き上がるのは当然の事だと感じました。
これはアイダ設計に限ったことではありませんが、疑問や不信感を覚えたことについては一人でモヤモヤしていても解決しません。
必ずハウスメーカー側に説明を求め、それで納得いかない場合は第三者機関なども利用して調べてもらいましょう。
ホームインスペクション(住宅診断)の第三者機関としては、たとえばこちらの「アネスト」さんのような業者があります。
【まとめ】標準仕様の床材はタフで扱いやすい。
アイダ設計の注文住宅ブラーボスタンダードの標準仕様床材は現在ダイケンの「サンロードアート」となっています。
この床材は様々な家に採用されている優秀な床材ですがちょっとクセが強め素材のようです。
検索すると何故か床のコーティングのサイトが沢山ヒットします。
「難しいサンロードアートも施工いたします」みたいな文言がそこかしこで見られます。
しかも「サンロードアートはコーティング必須」等と書かれていてワックス掛け不要な床材なのになと疑問を持ちました。
実際に新築された方のお話では無頓着に扱っても築後1年や2年では全く問題ないとの事です。
確かにフロアコーティングすると艶ピカでいかにも新築の家と言う感じで素敵なんですよね。
コーティング施工費の相場は(コーティング剤の種類によります)大体1㎡あたり2000円~5000円。
20帖のLDKが66平米としますと13万2000円~33万円と結構な額になります。
1Fの玄関ホールや廊下を含めると38万円程でしょうか。
シートフローリングの表面が剥がれた際の補修も結構お金がかかります。
個人的には40万円近くコーティングで出費するなら後々の事を考えフローリング材のグレードアップをしたいなと感じます。
その場合はもれなくオプションになってしまうので差額がいくら位になるのかしっかり確認ですね。