目次
フローリングの種類とそれぞれの注意点
出典:SUUMO 公式サイト アイダ設計の施工実例「ペットものびのび暮らせる、ウッドデッキのあるお家」
近年の日本家屋の床材として主流となっているフローリング。
フローリングにも様々なタイプがありそれぞれに特徴や注意点が有るのでご紹介します。
フローリングの種類は大まかに分けて2つです。
単層フローリング
いわゆる無垢材と言われるフローリングで木そのものを板材にしている物。
代表的な材木はパイン・杉・桧・オーク・桜・クルミ等で樹種により色合いや風合い等違いが有ります。
足触りや踏み心地等が良く傷・色合いの変化が味わいになる「経年美化」する床材としても人気です。
単層フローリングの注意点
天然木ならではの乾燥や湿度変化による収縮が有る事で反りや割れが出てしまう事も。
定期的に無垢材専用のワックスでお手入れしたり水濡れに注意する等少々気を使う素材です。
複合フローリング
現在の住宅で最も使われる代表的なフローリングです。
基材となる合板に木目をプリントした化粧板やシートが貼られたタイプのフローリングの事。
価格が無垢材と比べ安価で傷や水濡れに強い加工を施したりワックス掛けが要らない高機能の物まで有ります。
最近では無垢材の風合いを出す為表面に2㎜厚に薄くスライスした挽板(ひきいた)を付けたフローリングが登場しています。
上はエイダイの「銘樹」挽板が貼られた複合フローリングです。
複合フローリングの注意点
傷や水濡れに強いとはいえあまりにハードな使い方をしていると表面の素材や加工が剥がれてしまう事も。
特にシートフローリングと呼ばれる物は表面がシート状になっている素材です。
表面に傷がついた後に水濡れすると簡単にペロンと剥がれてしまいます。
因みにアイダ設計の標準のフローリングはシートフローリングで複合フローリングの中でも安価な物です。
小さなお子さん・ワンちゃん・猫ちゃんが居るご家庭ではオプション費用は掛かりますが傷に強いタイプの物を選択する事をおすすめします。
掃除の方法は床材の種類で異なる
フローリングのお掃除方法って掃除機+床掃除用のシートとか雑巾掛け(水拭き)が一般的だと思います。
我が家は足腰に問題を抱えるシニアと中年の私しかいません。
その為雑巾掛けはせず専らウエットタイプのお掃除シートをワイパーに付けてササッと済ませます。
アイダ設計の標準フローリングはシートフローリングだとお伝えしました。
現時点で採用されているのはダイケンの「サンロードアート」という床材です。
傷・へこみに強くワックス掛けも不要という優れた商品です。
以前この床材はちょっとクセが強い素材でお掃除方法が要注意の場合もあるとご紹介しました。
製造メーカーの案内では日頃のお手入れは乾拭きが基本。
水拭きする場合はたまに硬く絞った雑巾でとの事でした。
実際にこの床材を使用している方のお話では表面のシート部分に傷が付くまではお掃除方法は気にしなくても大丈夫なんだそう。
因みに先ほど部屋の掃除をしていたら隅っこの床に表面剥がれを発見しました。
今更ですが「我が家はシートフローリングだったのね」と素材が判明した次第です。
個人的には家具に隠れている場所ですし10円玉代の傷ですが全く気になりません。
しかしリビングや目立つ場所ですと話は別です。
こんな大きな傷を気にしない訳にはいかないだろうなと感じます。
シートが剥がれた箇所が大きいと補修費用が2万円~4万円程かかるので要注意です。
今後はめくれの箇所を広げないようにウエットシートでゴシゴシ拭くのは控えようと思います。
床材の種類や状態によってお掃除方法が違う事を覚えておいた方が良さそうだと感じました。
フローリングと畳どっちも欲しい!
畳にゴロゴロ寝そべると本当に気持ちよく日本の住宅の良さを味わう事が出来ますね。
アイダ設計の提案しているプラン集にも和室や畳コーナーが備えられている間取りが多く畳人気が復活しつつあるのかな?と感じます。
天然のい草を使った畳は天然素材ならではのメリットとデメリットを併せ持つ素材です。
最大のメリットは硬いフローリングとは違う柔らかい踏み心地とい草の爽やかな香りです。
デメリットは国産のい草を使用した物は特に高額になってしまう事。
そして日に焼けて色があせたり畳表が摩耗してしまい美観や使い勝手を損ねてしまう事ですね。
昔は定期的に畳を干したり表替えをしたりと畳を長持ちさせる為に手間暇をかけお手入れしてきました。
そのようなお手入れ方法は忙しく過ごしている現代人にとって少々負担が大きいですよね。
近年では天然い草畳のデメリットを解消するべく様々な素材の畳が造られています。
例えば和紙を紙縒りにして織り上げた和紙畳。
他にはポリプロピレン等の樹脂に吸湿性のある炭酸カルシウムを合わせた新素材の畳が登場しています。
この様な新素材の畳はい草の爽やかな香りは有りませんがダニやカビの心配も無くお手入れが簡単です。
現代の生活にマッチしていて気軽に和の雰囲気が味わえます。
和室を設える際はこのような新素材の畳を採用したいなと感じました。
こちらはアイダ設計のプラン集に掲載されている平屋の間取りです。
出典:アイダ設計 公式サイト 平屋間取プラン集 いつも目が届く安心感とゆとりある快適な暮らしを両立できる住まい
この様に家のど真ん中の和室で畳の日焼けの心配が無い間取りなら天然い草の畳でも良いかもしれませんね。
ワックスがけは必須なの?
艶のあるフローリングっていかにもお手入れが行き届いている家という感じで好印象を与えますね。
私もかつて住んでいた家では定期的にワックス掛けする等それなりに床のお手入れをしていました。
でもワックス掛けって本当に面倒なんですよね。
本格的なフローリングワックスだと塗布する前にしっかり汚れを落としておかなくてはいけないし。
塗布後は乾くまでに時間が掛かり部屋に猫が入らないようにしなければいけなくて大変でした。
最近のフローリングは面倒なワックス掛けをしなくても綺麗を保てる高機能な物も数多く販売されています。
アイダ設計の標準フローリングもワックス掛け不要と謳われている商品なのでその点は手間なしでラクチンだと思います。
日頃のお手入れが簡単と言うのはありがたいですね。
新築時の艶ピカ状態をキープしたい方はワックスではなくフロアコートが良いかもしれません。
少々お金がかかりますが入居前に施工して貰うと美しさと輝きが違います。
アイダ設計の標準フローリングですと「施工できない」とか「追加料金が掛かる」と言われてしまう場合も有るので見積もり時に確認しておきましょう。
専門業者がサンロードアートの床にフロアコートした事例
出典:フロアコーディングサービス ライフスタージ 公式サイト 「サンロードアートのコーティング」
因みに無垢のフローリングは基本的に木の呼吸を妨げない蜜蝋等で出来た天然素材のワックスがマッチすると思います。
フロアコートをどうしても施したい場合は業者さんに相談し天然木の良さを潰さないコート材を選択してもらいましょう。
【まとめ】デザイン性に加えて安全面も重視したい。標準品との差額を要チェック!
日本の住宅には欠かせないフローリング。
今ではリビングの床と言うとほぼフローリング1択という程私達の生活に馴染んでいる床材ですね。
アイダ設計で新築された方の大半は標準のフローリングを採用されているようです。
しかしながら高齢者と中年で構成されている我が家ではどうにも複合フローリングの冷たさ・硬さが気になってしまいまうんですよね。
年を重ねると平坦な室内でも不意に転倒する事が頻発します。
私の祖父は室内で転倒、大腿骨を骨折しその入院が長引いたのがきっかけで亡くなってしまいました。
高齢者にとって骨折は死活問題なので転倒しても衝撃を吸収するようなフローリングを選定したいです。
矢島木材乾燥株式会社の「衝撃吸収フローリング」
出典:矢島木材乾燥株式会社 公式サイト 「衝撃吸収フローリング」紹介ページ
畳よりも優れた衝撃吸収性を持つフローリングです。
シートフローリングでもクッションフロアでもない挽板の複合フローリングと言うのも大きな魅力です。
このような衝撃吸収機能を持たせたフローリングは小さなお子さんがいらっしゃるご家庭とも相性が良さそう。
価格は表面の樹種にもよりますが1㎡あたり16500円~24700円です。
少々お高いフローリングだとは思いますが家族が大けがをすると思えばお安いものですね。
アイダ設計で家を建てる際はこのような床材が採用できるか・標準フローリングとの差額はいくら位になるのか確認してみると良いなと思いました。