アイダ設計の3階建て:未来を見据え、ウィークポイントを解消するアイデア

ローコストゆえの好評価。オプションと地盤改良が課題

SUUMO 公式サイト アイダ設計の建築実例 約15坪の狭小地に建てた3階建ての事務所兼住宅

出典:SUUMO 公式サイト アイダ設計の建築実例 約15坪の狭小地に建てた3階建ての事務所兼住宅

アイダ設計で建てた3階建ての評判は実際のところどうなのか調べてみました。

  • 「狭小・3階建てを新築したが入居してみて全く問題なし。」
  • 「割と大きな地震でも家が揺れず結構しっかりしていると感じた。」
  • 「地盤改良や補強工事は最低限なので3階建ての場合は強度的に不安が残る」

アイダ設計の家は価格がお安いという事が大前提として有るので施主の評価は概ね甘い物が多い印象です。

ローコストを謳っている住宅メーカーは標準設備以外は高くつくと言われていますよね。

アイダ設計でも「オプションが高い」と辛口コメントを寄せている方がいらっしゃいました。

予算内に収めたい場合はやはりオプションを絞り込んで建築した方が良さそうだと感じます。

素人目線で言えば3階建ては2階建てよりも建物が高い分、耐震や強度等に不安を持ってしまいます。

しかし専門家のお話によりますと3階建ての場合、確認申請書に構造計算書を添付する事が義務付けられている。

その為2階建てよりも安心感が有るのではないかとの事でした。

建物自体が頑丈でも地盤改良・補強については少々不安は残ります。

地盤改良には結構な額の費用が掛かるので節約の為にも地盤補強や改良をせずにすむ土地を購入したいものです。

全国の地盤の強度を教えてくれる地盤サポートマップ等のサイトも存在していますのでそのようなサービスを活用しても良いと思います。

大切な資産を大金を出して購入するのですから施主自身が色々と勉強して取り組まなければいけないなと感じました。

本体価格は1000万円台~。ネックとなるのは土地代!

アイダ設計の3階建ての坪単価は約40万円~55万円と言われています。

アイダ設計のプラン集に掲載されていた間取りを参考に本体価格を計算してみます。

3LDK 3階建て・延床面積:21.3坪

アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 ゆとりのリビング空間と3階2部屋プラン

出典:アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 ゆとりのリビング空間と3階2部屋プラン

  • 40万円×21.3坪=852万円。
  • 55万円×21.3坪=1171万5千円。

本体価格は852万円~1172万円となりました。

ここに付帯工事費と諸費用等400万円を足して総額を出してみます。

総額:1252万円~1572万円です。

3階建てなのに1000万円台とお安く建築出来る事が分かります。

この価格に土地を購入する場合は土地代が必要になりますね。

3階建てを建てるという事は都会の利便性の良い住宅密集地が一般的ですから小さくてもそれなりのお値段がします。

2018年度・大手不動産サイトの東京都23区内の人気の駅ランキングで1位に輝いた大泉学園駅周辺の土地の相場は1坪あたり128万円ちょっとです。

宅地として販売されている物を見ると駅から徒歩15分の土地33坪弱で3480万円でした。

私が見た限りでは立地が良いお手頃価格の土地は更地で売られている事は稀だと感じます。

その為古家が有る場合は追加で解体の費用も掛かります。

(※地域により第一種低層住居専用地域等、建物の高さに制限が掛けられている地域もあるので3階建てを計画中の方は要注意です。)

建築費のお安いアイダ設計で3階建てを建てるにしても人気の高い地域ですと土地と建物で大体5000万円以上かかってしまいますね。

田舎でしか暮らした事の無い私としては都会って本当にお金がかかるなと感じました。

3階建ては「住まい」を超えた利用価値がある

3階建てのメリット

  • 「住みたい地域に予算内で住める。」
  • 「建物自体が高いので3階部分から見晴らしの良い景色を望める。」
  • 「2Fのリビングは明るく風通しが良い。」
  • 「家族のプライバシーを確保できる。」
  • 「構造計算が必須なので意外と安心感がある」

個人的には住みたい土地に住まいを求めるだけならマンションでもいいのでは?とは思います。

しかし利便性の良い土地を持っておくことは後々更地にしても価値が有るので売却時に有利で良いなと感じます。

最近では一般のお宅の使わない駐車場(1台分から)を貸し出すサービスも登場しています。

都会に住んでいれば気軽に土地活用も出来るんだと驚いています。

限られた敷地にどのようにして家を建てるか?

使い勝手の良い間取りは勿論ですがその後の活用方法まで見据えプランニングした方が良いかもしれません。

例えば駅近の土地を購入して家を建てる場合、自分達は車を使わず生活。

1F部分に賃貸用のビルトインガレージや貸倉庫を作っても良いなと思います。

近隣の道路事情によっては車ではなく自転車やバイク専門の貸ガレージでも良さそう。

折角3階建てを建築し都会に住むならそれなりのメリットを享受したいなと思ってしまい妄想が広がります。

こちらはアイダ設計のプラン集に掲載されているビルトインガレージを備えた3階建ての間取り。

延べ床面積:37.6坪 ビルトインガレージつきの3階建て

アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 家族みんながくつろげる広々リビングプラン

出典:アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 家族みんながくつろげる広々リビングプラン

この様な間取りの家ですとガレージ部分を簡単に手直しして有効活用出来そうだと思いました。

生活上の不便さを伴うのは否めない

3階建てのデメリット

  • 「階段の昇降が多いので年を取った時に不安。」
  • 「冷蔵庫や大型家具の搬出入に手間取る。」
  • 「各フロアにエアコンが必要。」
  • 「2階建てよりも光熱費が掛かる。」
  • 「3Fのエアコンの取り付けに追加料金がかかる。」

膝痛持ちの叔母曰く「階段が膝にダメージを与えるのは昇りではなく降りる時」なんだそう。

やはり高齢者には3階建ては不向きだと感じます。

敷地にゆとりが有るなら2階建てや平屋が良いですね。

大型家電や家具の搬出入の大変さは私も分かります。

昔住んでいた家(2階建て)は螺旋階段の様な狭い階段でした。

その為、階段を使うことが出来ず引っ越し時にはベランダの吐き出し窓から冷蔵庫や着物箪笥を運び出して貰いました。

幸いその時は簡易的にロープで釣り上げて貰ったので追加料金はかからなかったと記憶しています。

しかしクレーン等を使う場合は別途料金が掛かりますので事前に見積もりを取っておくことが大事ですね。

3F部分は真夏はとても暑くなりますのでエアコンは必須です。

3Fのエアコンの設置は室外機を壁につける方法や2Fのベランダに置く等方法で料金が違うので事前に確認することをおすすめします。

アイダ設計で3階建てを建築する際はどこにエアコンの室外機を設置するかも考慮すると良いですね。

二世帯住宅はプライバシーの確保が成功の鍵

アイダ設計のプラン集には二世帯住宅に対応した間取りが掲載されています。

1DK+2LDK、延べ床面積38.1坪の二世帯住宅

アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 プライバシーが保たれた二世帯住宅

出典:アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 プライバシーが保たれた二世帯住宅

この間取りは玄関もキッチンもお風呂も全て別のプライバシーを重視した造りです。

親世帯は1Fで暮らすという設定です。

個室が1部屋しかないので少々手狭感が有ります。

親御さんが1人のケースを想定しているのかな?と感じました。

子世帯の個室には大型の収納が付いているのでとても使いやすそうです。

また、1F親世帯の寝室になるであろう洋室の上には水回り設備がないのもポイント!

二世帯住宅の場合は、洗濯機や排水時の音の問題をどう解消するかがカギになりそうだと思いました。

3階建てでしかも二世帯住宅ですと特殊な住宅なので売却時に直ぐに買い手が付くかどうかも問題になってきます。

親世帯の住居部分を賃貸に出せる等アピールポイントになりそうな工夫が必要です。

あとは完全な二世帯住宅ではなく簡易的に2世帯同居できる間取りにしておくという選択肢も有りますね。

こちらはアイダ設計のプラン集に掲載されている間取り。

3LDK・延べ床面積:24.3坪

アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 ビルトインガレージ付きプラン

出典:アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 ビルトインガレージ付きプラン

ごく普通の3階建ての間取りです。

1Fにトイレ・和室・お風呂が有るので急遽親御さんと同居する事になってもなんとか対応出来ると思います。

ビルトインガレージを改装して親世帯のダイニングキッチンにしても良いですね。

いずれにしても都会の限られたスペースに暮らしやすい2世帯住宅を建てるのは結構大変だと感じました。

狭小住宅なら、都内でもコミコミ3000万円で建築可能!

都会のコンパクトな敷地に建つ3階建ての実際の住み心地はどうなのか気になりますね。

狭小住宅とは、15坪以下の狭小地に建築されている家の事。

アイダ設計のプラン集にも狭小住宅の間取りが掲載されています。

一番小さなサイズは1F面積:7.18坪・2F面積:6.46坪・3F面積:4.09坪。

延べ床面積:17.73坪の2LDKの間取り

アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集ウォークインクローゼット付きのプラン

出典:アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 ウォークインクローゼット付きプラン

1Fにしっかりトイレ・お風呂・洗面脱衣室と個室が有ります。

高齢になり3Fまで上がれ無くなっても大丈夫そうです。

このプランで都内に家を建てるならと妄想してみました。

大手物件サイトで狭小地(100㎡以下)を東京23区内・徒歩15分圏内で検索。

すると1000万円以内の土地は6件ヒットしました。

上記の間取りの家の総額は付帯工事費・諸費用込みで約1100万円~1400万円程。

土地代・古家解体費等を合わせても3000万円以内で新築可能です。

気に入った地域に出物の土地が見つかったらアイダ設計の3階建ても良いなと感じました。

【まとめ】奇をてらわずシンプルに。年齢を重ねた時のことも考慮しよう

3階建てと言うと都会の狭小地に建つイメージが強いですね。

狭小住宅は有名な建築家が実験的に自邸を建築する事も多いです。

都心の狭小地は旗竿地や変形地な事も多く価格がお安いというメリットが有ります。

その分日当たりや風通し、プライバシーの確保等様々な問題が付きものです。

ウィークポイントを解消し住み心地の良い家を作るというのが建築家の腕の見せ所で名作と言われる住宅も数多く存在しています。

アイダ設計の3階建ては正直、建築家が設計したようなスタイリッシュさは有りません。

ごく普通の綺麗な新築の家と言う印象です。

参考プランを見ても奇をてらったような間取りは一切なくシンプルで使いやすい住宅を追及していると感じました。

3階建ての最大の問題点は高齢になった時にどう生活するかだと思います。

足腰が丈夫なうちは2FのLDKは明るく気持ちの良い素敵空間です。

しかし中年のわが身を重ねて考えると、この先お米や水等重い物を抱え階段を上り2Fのキッチンまで無事にたどり着けるのか不安になります。

それらの問題を解消するためには将来的に小型の家庭用エレベーターを付けられる場所を予め作っておいた方が良いと考えます。

こちらはアイダ設計のプラン集に掲載されていたホームエレベーター付きの間取り。

6LDK・延べ床面積:60.3坪の大型の3階建て

アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 スカイバルコニーとホームエレベーターのある家

出典:アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 スカイバルコニーとホームエレベーターのある家

でもホームエレベーターって保守点検費が月に1万円程掛かり維持管理するのにお金がかかる高級品なんですよね。

自治体によって定期点検の規則等が違うようですがレストラン等で見掛ける小型の荷物専用の昇降機(ダムウェーター)なら気軽に導入できると思います。

食品だけでなく洗った洗濯物も楽に運べるようになるので新築時から設置しても良いかも。

こちらは新築の個人邸にダムウェーターを取り付けた事例です。

アイニチ 公式サイト 新築住宅にダムウェーターを設置/兵庫県I様邸

出典:アイニチ 公式サイト 新築住宅にダムウェーターを設置/兵庫県I様邸

アイダ設計で3階建てを検討する場合はこの様な設備の導入も合わせて相談される事をおすすめします。

3階建ての家でご自分が何歳になるまで住めるかを見越しいつまでも使い勝手の良い家を建てたいですね。