一条工務店のカビ問題:リスクはゼロではない!オリジナルな技術で迎え撃つ

どこのメーカーでもあり得る!カビ問題のリアル

一条工務店 公式サイト さらぽか空調

出典:一条工務店 公式サイト さらぽか空調

梅雨時になるといつも悩まされるのがカビです。

一条工務店の超高性能な家でもカビ問題があるのか調べてみました。

床下やキッチンの引き出しの裏にカビが生えた事例がSNS等で報告されています。

しかし床下のカビ問題は一条工務店の家に限った事例ではありません。

近年の地球温暖化に伴い大手住宅メーカーの家でもカビ問題の報告事例が年々増えているようです。

カビは湿度(65%~80%)・温度(特に20℃~30℃で活発になる)・栄養(有機物)この3点の条件が合わさった時に一気に増殖します。

基礎部分に使用されるコンクリートの水分はコンクリートが硬化し2年は蒸散し続けるという事も報告されています。

延床面積35坪相当の基礎コンクリートから蒸散する水分の量はなんと1日10L近くなのだそう。

条件が揃うと基礎部分はたちまちカビのパラダイスのような状態になりやすいという事ですね。

その為築後2年は床下にカビが発生しやすいのですが3年目に入ると落ち着いてくる事が多いです。

個人的には床下にカビが生えているまま2年間様子を見ると言うのがちょっと気になります。

カビは喘息・アトピー等のアレルギー症状、認知症の一因だとも言われているので侮れない存在ですから。

アイスマートで新築された方の情報では換気システムによって床下のカビ胞子を含んだ空気が家中に拡散する事は無いとの事。

床下のカビが健康に悪影響を及ぼす心配は無さそうなので一安心です。

しかし3年経過してもまだ床下にカビが旺盛に繁殖しているようなら要注意。

基礎コンクリートの水分だけではなく水漏れや結露等他の原因も考えられるので速やかに担当者へ報告し何らかの対策を取る必要があります。

定期点検時だけではなく施主自身も日頃から床下の様子をチェックしておく事も大切だと感じました。

お風呂のカビは局所的。他社比較では優秀です。

家の中でカビが生える場所と言えばお風呂ですよね。

我が家は築40年の木造住宅でリフォーム時に在来工法のお風呂からシステムバスに交換しました。

システムバスにして一番困っているのが黒カビ+ピンクのぬめり(ロドトルラと言う酵母菌の一種)です。

高性能な一条工務店のお風呂でもこの様なカビが生えるのか調べてみました。

一条工務店で新築された方の情報では一条工務店オリジナルのシステムバスでもカビは生えるようです。

しかし一般的なシステムバスと比べるとカビの生える頻度が低く範囲もごく限られた場所に生える程度でかなり優秀な印象を持ちました。

因みにカビが繁殖しやすい箇所はパッキン部分やお風呂の隅っこ等だそう。

一条工務店の家はお風呂の小窓までもトリプルサッシを使用しているので結露が起きにくいというのもカビが生えにくい理由ですね。

そして何より施主の皆さんの日頃のお手入れが行き届いているからカビが生えにくいのだと感じました。

毎日お風呂の使用後にスクイージ―とタオルを使い壁面の水分を取り除く事でその美しさを保てるそうです。

Satto 水切りワイパー ホワイト
出典:Amazon 公式サイト Satto 水切りワイパー ホワイト

綺麗にお掃除した後、防カビ燻煙材を定期的に使用し清潔な状態を保つ工夫もされています。

地道にお手入れをされ皆さん引き渡し後何年も新築?と見紛う程のお風呂をキープしていらっしゃいます。

私の様なズボラな人間には上記の様なお手入れがこまめにできるかどうかは怪しいですが。

カビが生えにくい一条工務店のシステムバスならたまにするお手入れでも十分綺麗を保てるのでは?と期待しています。

シンク下のカビに注意!原因はコーキング?

SNSでも度々話題になって居る一条工務店のキッチンのカビ。

引き出しの裏側やシンクの下にカビが繁殖している写真を初めて見た時には衝撃が走りました。

この様な事例は一条工務店のキッチンだけに見られるものではありません。

構造体に木を使用している場合はどんなキッチンでも起こりうる事です。

しかし直接口にする食べ物を扱う場所でのカビ発生は健康被害につながりかねない問題で軽視できませんね。

カビ知らずの清潔キッチンにしたいのは当然の事だと思います。

まずはその原因を特定しカビを根絶する事が大切です。

最初にキッチンのカビ発生の要因として挙げられているのがコーキングの施工不良です。

床下からの湿気をシャットアウトするのにコーキングは欠かせません。

コーキングとは?:シーリングとも呼ばれている物で隙間を埋める充填剤の事を指します。

CEMEDINE 公式サイト 1成分形シーリング材
出典:CEMEDINE 公式サイト 1成分形シーリング材

入居前にキッチン周りのコーキングがしっかり施工してあるのか確認しましょう。

そして2番目に考えられる原因は床下を含めたキッチン周辺エリアの環境です。

猛暑日が続く日本ではたとえ高断熱高気密の家でもカビの繁殖に適した高温多湿の環境になりやすいです。

ここ数年(特に春から夏にかけて引き渡しの住宅)でキッチンの構造体にカビが繁殖する事例が多く見られるようになったとも言われています。

引き渡し後のカビ対策として出来るのはこまめな換気ですね。

カビは湿度が高い(65%~80%)空気の淀んだ所を好むので空気を循環させ乾燥させる事が一番手っ取り早い方法です。

定期的に引き出し・戸棚の扉を開けっぱなしにして扇風機やサーキュレーター等で風を当てる事が効果的。

モノタロウ 公式サイト ツインバード サーキュレーター
出典:モノタロウ 公式サイト ツインバード サーキュレーター

そして追加料金が掛かりますがセゾン・ブリアール等在来工法商品で新築される方は他社のキッチン導入も視野に入れてみてください。

ステンレスや琺瑯を構造体にしているキッチンはカビが繁殖し辛いのでおすすめです。

計画段階からこれらのカビ対策を念頭に置き快適なキッチンを作りたいですね。

一条オリジナルの断熱材はカビに強い!

昔から断熱材の問題として言われているのは断熱材もカビるという事ですよね。

こちらは古い家の断熱材がカビてしまった様子です。
一条工務店 公式サイト カビてしまった断熱材の例

出典:一条工務店 公式サイト カビてしまった断熱材の例

断熱材の施工不良で壁の内部に結露が起こり、長年断熱材が湿った状態である事が原因です。

外気温の変化はちょっとした隙間から壁の内部に影響を及ぼします。

断熱材がグラスウールの場合はDIYでも施工が出来る程簡単な為施工不良が起きやすいと言われています。

例えば断熱材の継ぎ目や柱と柱を連結する金具部分。

あとはコンセントボックスの周辺等に断熱材がしっかり施されていない等が施工不良でよく見られるケースです。

一条工務店では壁内部に結露が起こりにくい建物構造と断熱材「硬質ウレタンフォーム」を採用しています。

一条工務店 公式サイト 一条オリジナルウレタンフォームルウレタンフォーム

出典:一条工務店 公式サイト 一条オリジナルウレタンフォーム

硬質ウレタンフォームとは:簡単に言うとプラスチックの発泡体です。

ポリイソシアネートとポリオールいう基材を触媒・発泡剤・整泡剤と混ぜ発泡させた素材です。

小さな気泡の中に断熱する役割を持つガスが閉じ込められています。

グラウスール等の無機系断熱材と比べると厚みが薄くても十分な断熱効果が得られ水分・カビの浸食にも強い耐性が確認されています。

その為よっぽど高温多湿の環境が続かない限りは断熱材がカビてしまう事は有りません。

昭和の無断熱住宅に住んでいる私としましては家丸ごと高性能な断熱材で覆われている(しかもダブル断熱)一条工務店の家は羨ましい限り。

地球温暖化の影響で亜熱帯化しつつある日本ではこの様なカビに強い断熱材は必須アイテムとなるのでは?と感じました。

エアコンのカビ被害はマメなメンテナンスで防げる

エアコンのカビっていつも気にしている訳では無いけれど急に気になる事ってありますよね。

長年お手入れしていない場合はエアコンがカビと埃だらけだったなんて事も有りますので要注意です。

家電メーカーによりますとエアコンのフィルターのお掃除スケジュールは大体1か月に1度埃を落とす事を推奨しています。

そしてカビが気になるのはフィルターだけではなくエアコンの吹き出し口や内部ですよね。

お掃除本舗 公式サイト フィルターとルーバーの汚れ

出典:お掃除本舗 公式サイト フィルターとルーバーの汚れ

一条工務店のアイスマート・アイキューブに標準で付いてくるRAYエアコンは特別複雑な構造ではありません。

その為マメな方はフィルターのお掃除の他にご自分でエアコンの内部まで洗浄している方もチラホラ見受けられます。

自分でお掃除するにはエアコン周辺を養生するマスカーやエアコンの洗浄剤・蓄圧式の噴霧器等が必要です。

お掃除に掛かる費用の目安は大体1500円~3000円程度。

しかしエアコンが高所に設置されている場合や自分でするのはちょっと心配と思う方はプロにお任せした方が安心ですね。

エアコンの内部洗浄の相場は約1万円~2万円前後、頻度は1年~3年に1度が目安です。

この様に頻度の期間に幅が有る理由はエアコンの設置場所や家族構成も関係してくるからです。

エアコンの設置場所がキッチンに近い場合・ペットを飼っているお宅・小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は1年に1度がおすすめです。

しかし大人ばかりのご家庭の場合は毎年洗浄しなくても月1回のフィルター掃除+3年に1度の内部洗浄で十分です。

各ご家庭でエアコンのメンテナンススケージュールを組み快適に過ごしたいですね。

床暖房の家はカビやすいって本当?

家中均一な温度を保ってくれる一条工務店の床暖房。

快適な室温を一年中保つという事は真冬でもカビが生えやすい環境を作ってしまう事にもつながります。

実際に一条工務店の家で暮らしている方の情報では冬でも冷たい場所がない為箱買いのみかんが直ぐにカビてしまうんだとか。

床暖房の計画段階から意識的に冷暗所を作っておいた方が良さそうですね。

因みにカビが大繁殖する条件は湿度が65%~80%以上・そして温度が10℃~30℃の環境です。

一条工務店の家の真冬の室内湿度は加湿器をかけていないと40%前後との事。

人間にとって快適な湿度は45%~60%ですから一条工務店の家の中は湿度が低い傾向にあります。

カビは生えにくいけどインフルエンザや風邪に注意しなくてはいけない湿度なので加湿器が必要かもしれません。

そして水回り以外の場所でカビに注意したいのは押入れの中の布団ですね。

人間が寝ている間にかく汗の量は健康な大人の場合一晩でおよそ200㏄(コップ一杯)程度です。

その水分をたっぷり吸った布団を一年中暖かい室内環境の下放置するとカビ発生のリスクが高くなります。

カビの抑制には乾かす事が重要ですから布団の乾燥は必須です。

布団を天日干しする場合の頻度は2週間に1度、両面干して2時間はかかります。

しかし共働きのご家庭の場合このようにこまめに布団を天日干しするのは大変ですよね。

そこで寝具用の除湿シートと布団乾燥機を活用してみてはどうでしょうか。

お天気が悪くても思い立ったらすぐに布団乾燥できます。

毎日使う除湿シートは使用後すぐに押し入れに入れず広げておくと乾燥状態が長持ちします。

一条工務店の家の中は床暖房+全館換気システムの影響からか乾燥気味です。

その特性を生かしランドリーコーナーを作るのもおすすめです。

一条工務店の家ならカビの心配がない室内環境で家事楽な家を目指せるのではないかと夢が広がりました。

【まとめ】建てる場所をミスるとどんな高性能な家でもカビる!土地選びには時間をかけて。

一条工務店の情報を調べ始めると必ずと言っていい程カビ問題に遭遇します。

しかしSNS上で話題になって居たカビ問題は一条工務店の家にのみ発生する事例では有りません。

湿度の高い日本ではカビは大昔から人々の頭を悩ませていた問題なんですよね。

その為昔ながらの日本家屋は風通しを重視した「夏涼しく・冬も寒い」という形態になりました。

時代と共に家に対する考え方が変わり近頃では高気密・高断熱な家が主流になりつつあります。

高気密・高断熱な家は外気との温度差を室内に持ち込まない構造でカビの原因である結露が格段に発生しにくい構造となっています。

個人的には住宅のカビ問題は家の性能だけではなくどんな場所に家を建てるかが重要だと実感しています。

私の実家が有った場所は昔大きな池を埋め立て宅地にした場所でした。

新築当時、基礎部分に敷地の高低差を利用した地下収納庫を計画し基礎工事に時間とお金をかけました。

しかし収納庫が出来た直後から地下水が湧き出しひざ下まで貯まってしまう事態が発生。

地下水を組みだすポンプを常時稼働しても水が引くことは無く始終酷い湿気とカビに悩まされました。

この様に土地の特性に合った家を建てないといくら高性能な住宅でもカビ問題は容易に解決しません。

まずは建設予定地の地形や自然環境を把握する事がカビ問題の無い快適な住まいへの第一歩です。

土地を新たに取得される方は時間をかけ環境の良い場所を確保する事をおすすめします。

一条工務店の家の性能の高さを活かせる土地を見つけ健康的な生活を実現したいですね。