一条工務店の間取り:欲張り過ぎはNG!「敷地面積」から考える理想の平屋

間取りを考える上でのキーワードは「マス」

一条工務店群馬 公式サイト 平屋のラク家事 Case2

出典:一条工務店群馬 公式サイト 平屋のラク家事 Case2

一条工務店で新築された方が必ず言われるキーワードは「マス」という言葉です。

これは平屋の間取りに限ったことではありませんが一条工務店で間取りを考える際には必要な単位です。

一条工務店は他の住宅メーカーが採用しているメーターモジュールではなく尺モジュールが基本です。

日本の昔ながらの家もこの尺貫法を基に考えられています。

実際メーターモジュールの家と比べると廊下等の通路の有効幅(柱の中心から柱の中心までの幅)が狭いです。

  • メータモジュールの有効幅:87cm。
  • 尺モジュールの有効幅:78cm。

約9cmの差が有るのでなるべく廊下は減らした方が狭さを感じなくて済みます。

この様な理由から特に平屋の場合は廊下を無くした間取りが多いですね。

  • 1尺=30.3cmです。
  • 1マス=91cm×91cm=3尺の正方形です。

畳で言うと半帖分です。

1帖分=2マス・1坪=4マスと言う考え方です。

一条工務店の間取りはこのマス目を基本に考える事が特徴です。

例えば一条工務店で新築された方のブログ等では「玄関には6マス(3帖分)は必要」等と書かれています。

因みにマスの最小単位は半マスの45.5cmとの事。

その為「この壁をあと10cm削りたい」とか「6cmだけ壁をずらして」という事は基本的にムリです。

更に一条工務店独自の細かなルールが存在しているので間取りの自由度はかなり低いと言えます。

ご自分で間取りを考えたい場合は5㎜方眼ノート(10㎜実線入)でプランニングして見ると良いですね。

方眼ノートに間取りを書き込んでいくとイメージがつかみやすいと思います。

間取りのポイントは、イマドキ便利な要素が凝縮していること!

独断と偏見で素敵!と感じた間取りとそのポイントをご紹介します。

群馬支店で提案されているラク家事な間取り

延べ床面積・34.48坪・3LDKの平屋です。

一条工務店群馬 公式サイト 平屋のラク家事 Case2 間取り

出典:一条工務店群馬 公式サイト 平屋のラク家事 Case2 間取り

この間取りは35坪弱という丁度良い大きさの家にイマドキで便利なスペースと要素がギュッと詰まっている事が大きなポイントです。

  • ウォークスルー出来るシューズクローク。
  • キッチンと並行してダイニングテーブルが置ける配置。
  • 小さいながらもパントリーとダイニング収納が有る。
  • 洗面室と脱衣がセパレート。
  • 脱衣室の前に設けられたフリースペースは物干しを付ければランドリースペースとして使える。

この様な感じで便利でおしゃれな機能を備えたスペースが目白押しです。

私が特に良いなと思ったのが家の中央に配置されたランドリースペースですね。

通路として利用できるホールがもう一つ庭に面して設けられているので洗濯物を干しっぱなしでも大丈夫。

引き戸が付けられるようになっているので見た目と風通しの良いルーバー戸にすると更におしゃれ度が増すと思いました。

両側の壁に収納やスロップシンクを設け海外の家にあるようなインテリアの家事室にしても良いですよね。

AEDRIEL 公式サイト Modern Farmhouse Home Tour : Kitchen, Dining + Living Spaces

出典:AEDRIEL 公式サイト Modern Farmhouse Home Tour : Kitchen, Dining + Living Spaces

こういった便利でおしゃれな空間を作る事で毎日の家事も特別楽しい物になりそうです。

フレキシブルで使い勝手が良いのも重視したいポイント

こちらは一条工務店のお宅ではありませんが収納を充実させた平屋。

緑色の屋根が可愛らしい南欧風の平屋

出典:SUUMO 公式サイト のこのこのいえ施工実例 【1000万円台|平屋】緑の屋根と黄色のドアが可愛い平屋。
出典:SUUMO 公式サイト のこのこのいえ施工実例 【1000万円台|平屋】緑の屋根と黄色のドアが可愛い平屋。

木造軸組み工法で建てられているのでブリアールやセゾン等でお考えの方は参考にされると良いですね。

延べ床面積・30.3坪・2LDK+畳コーナー+ロフトの間取りです。

SUUMO 公式サイト のこのこのいえ施工実例 【1000万円台|平屋】緑の屋根と黄色のドアが可愛い平屋 間取り

出典:SUUMO 公式サイト のこのこのいえ施工実例 【1000万円台|平屋】緑の屋根と黄色のドアが可愛い平屋。間取り

30坪の中に3帖のパントリー・ウォークインクローゼットが設けられています。

その他にも1坪の玄関収納や固定階段で上がる10.5帖のロフトが設けられていて今後物が増えても大丈夫です。

3帖の畳コーナーを将来的に仕切って個室にする事も視野に入れた事が大きなポイント。

このアイディアはフレキシブルでとても良いなと感じました。

ただ3帖大の部屋と言うと和室では全く物を置かないなら布団を敷くだけなので使えます。

ですが洋室に変更する場合はベッドだけで満タンになりそう。

出来ればこの畳コーナーを4.5帖~6帖は確保したいなと感じました。

その場合はテレビボードの位置をリビング側に90cm~180cm寄せると良いでしょう。

90cm寄せた場合は掃き出し窓が邪魔になるので腰窓にするか窓の配置を変える事で対処できそうです。

この様な間取りを参考に一条工務店で使い勝手の良い平屋を実現したいですね。

平屋の間取り実例①)家族の距離感に配慮した、ゆとりある豊かな暮らし

一条工務店では今大人気の平屋を数多く手掛けています。

こちらは実例に掲載されている50代のご夫婦の為に設計された平屋です。

一条工務店 公式サイト 建築実例 夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋。
出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋。

残念ながら間取り図が掲載されていないので想像する事しか出来ません。

ご主人の趣味空間であるガレージを西側に作り、書斎を介してキッチンに出入りできるよう間取りを考えたんだとか。

お互いの距離を程よく近付ける事で孤独感を感じず趣味に没頭できそうな所が良いですよね。

一条工務店 公式サイト 建築実例 夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋。ガレージの様子

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋。ガレージの様子

こちらは奥様好みのヨーロピアンなインテリアセンスが光るLDK。

収納を多く設け生活感が出ない様工夫されたとの事。

一条工務店 公式サイト 建築実例 夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋。LDKの様子

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋。LDKの様子

キッチンは落ち着いたブラウンで統一されているので重厚感・高級感がありますね。

南側の吐き出し窓に沿って幅12mに渡りウッドデッキが設置されているのでゆとりを感じます。

一条工務店 公式サイト 建築実例 夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋。ウッドデッキの様子

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋。ウッドデッキの様子

プライベートを確保したウッドデッキでご近所に気兼ねする事なく屋外空間を楽しむ事が出来ますね。

このウッドデッキで天気の良い日はご飯を食べたりお茶を飲んだりペットを遊ばせたりと大活躍しそう。

素敵な植栽が植えられている花壇兼用のルーバーフェンスは是非マネしたいアイディアです。

9.86kwの大容量の太陽光発電で発生した利益は趣味に回しさらに楽しみが増やせるのも大きな魅力です。

お互いの趣味と個性を尊重し、豊かに仲良く暮らす。

大人夫婦の理想的な住まいの形だと感じました。

平屋の間取り実例②)アメリカのフラットハウスをイメージ!キッチンが主役の家

こちらはゆったりとしたアメリカの住宅を再現した平屋。

一条工務店 公式サイト 建築実例 アメリカ住宅を再現した、広々リビングとアイランドキッチンの家。

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 アメリカ住宅を再現した、広々リビングとアイランドキッチンの家。

延べ床面積・34.5坪のファミリーに丁度良い大きさのお宅です。

アメリカ人のご主人は母国のフラットハウスをイメージし迷わず平屋を選択されたんだとか。

そしてこの家の間取りでご主人が一番拘ったのは水回りです。

LDKの主役は真っ白なカラーがおしゃれで素敵なアイランドキッチン。

一条工務店 公式サイト 建築実例 アメリカ住宅を再現した、広々リビングとアイランドキッチンの家。アイランドキッチンの様子

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 アメリカ住宅を再現した、広々リビングとアイランドキッチンの家。アイランドキッチンの様子

お子さんと追いかけっこ出来る程キッチン周りの通路にゆとりを持たせています。

カウンタートップはアメリカでも人気の御影石を採用しラグジュアリーな雰囲気です。

キッチン以外の水回りも家族皆が使いやすい事に気を配ったそう。

トイレ→洗面所→お風呂を横一直線に配置し、家事動線の良さを実現しました。

ダイニングと洗面所の間に引き戸を付け来客時にリビングやダイニングから脱衣室や洗濯物が丸見えにならない様工夫されています。

一条工務店 公式サイト 建築実例 アメリカ住宅を再現した、広々リビングとアイランドキッチンの家。LDKの様子

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 アメリカ住宅を再現した、広々リビングとアイランドキッチンの家。LDKの様子

LDKは勾配天井+高窓で更に明るく広々とした空間に。

勿論高気密・高断熱な一条工務店の家なのでこの様な大空間でも快適に過ごす事が出来ます。

こちらのお宅も詳細な間取りは掲載されていないのですがとても家事動線が良さそうですよね。

家事楽な工夫がされている間取りですと子育てもゆったり楽しく出来そう。

平屋は子育て世代のファミリーにもマッチするんだなと改めて感じました。

平屋の間取り実例③)気分はバリのリゾート。「セゾン」をアジアンモダンに!

こちらはアジアンリゾートへの旅行が趣味のご夫婦が建てられたお宅です。

一条工務店 公式サイト 建築実例 癒しの空間で毎日リラックス。バリのリゾートのような平屋。

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 癒しの空間で毎日リラックス。バリのリゾートのような平屋。

お庭やエントランスも美しく整えられていてとても素敵です。

インテリア・外観に到るまでバリのリゾートホテルをイメージし設計されたのだとか。

一条工務店 公式サイト 建築実例 癒しの空間で毎日リラックス。バリのリゾートのような平屋。インテリア

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 癒しの空間で毎日リラックス。バリのリゾートのような平屋。インテリア

因みにこちらのお宅はセゾンで建てられています。

セゾン特有のレンガタイルを上手く外壁のカラーと馴染ませる事で窓枠の明るい色を目立たせアクセントにしています。

洋館建てのイメージが強いセゾンですがおしゃれなアジアンモダンにもイメージチェンジ出来るんですね。

窓には濃い色目の木製ブラインドを付け海外のお宅の様なインテリアに仕上げています。

床板やソロモンマホガニーの腰パネル・キッチンの框扉も濃いブラウンで統一。

その為、重厚かつリラックスした雰囲気を演出しています。

こちらのお宅も間取りが公開されていないので詳細は不明です。

個人的にこのお宅の間取りで斬新だなと感じたのは主寝室とLDKがひと続きになっている事ですね。

一条工務店 公式サイト 建築実例 癒しの空間で毎日リラックス。バリのリゾートのような平屋。寝室とLDK

出典:一条工務店 公式サイト 建築実例 癒しの空間で毎日リラックス。バリのリゾートのような平屋。寝室とLDK

仕切り戸ではなく間仕切りの格子で空間を緩やかに仕切っています。

そうする事でリゾートホテルの様な非日常の空間になって居るんだなと感じました。

この様な間取りは一条工務店の高気密・高断熱+床暖房だから出来る事ですよね。

冬を気にせず温暖なリゾートの様な住環境。

そして夫婦二人だけの贅沢な空間を毎日味わえるのは羨ましい限りです。

【まとめ】理想の平屋ライフを叶える鍵は間取り案のブラッシュアップ

平屋というと昔ながらのこじんまりした家が想像されますが最近の平屋は実に機能的で多彩です。

近頃はウォークインクローゼット・パントリー・シューズクロークは当たり前。

更にランドリールームやそれに隣接したウォークスルークローゼットを設け家事楽な間取りの平屋が流行りです。

しかし一条工務店の公式HPには平屋の間取りは参考プランさえ紹介されていません。

群馬支店のHPにラク家事な平屋の間取りが3例掲載されているだけです。

他の住宅メーカーが平屋の専門サイトを立ち上げているのですからもう少し一条工務店も平屋に力を入れても良いのになと感じます。

平屋の実例を集めたこの様なコンセプトブックは配布しています。
一条工務店 公式サイト 平屋特集 Focus VOICE of ICHIJO

出典:一条工務店 公式サイト 平屋特集 Focus VOICE of ICHIJO

ご興味のある方は資料請求し、参考にしても良いですね。

平屋の場合、延べ床面積を念頭に考えないとあっという間に建物が巨大化してしまいます。

敷地の広さに合うよう家の間取りを考えなくてはいけません。

どのスペースを充実させ、どの部屋をコンパクトにまとめるか。

これがとても悩ましいですよね。

一条工務店で平屋を建てられた方々のブログにはアイスマートを中心に様々な間取りが公開されています。

特に縛りがキツイと言われている2×6商品のアイシリーズ。

ご自分の生活に合わせた理想の間取りを追求されている方が多くいらっしゃるのでとても参考になります。

一条工務店で理想の平屋を建てるには賢く欲望の取捨選択をしていかなくてはいけないなと感じました。