桧家住宅の床暖房:なくてもいいという声が多数。秘密は断熱性能にあり!

普及率は高くない。その理由は?

桧家住宅 快適空間システム ココチE

https://www.hinokiya.jp/tech/cocochie.php

床暖房のじんわりとした暖かさは風が巻き起こらず身体に優しいですよね。

お年寄りや小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では採用してみたいなとお考えの方も多いと思います。

我が家は4人家族ですが70代の両親・60代の叔母・40代の私と言うメンバー構成のシニア家族です。

老人はエアコンやファンヒーターの風が乾燥を引き起こすので大変苦手です。

新築するなら家全体をじんわり温める床暖房も良いなと憧れています。

しかし床暖房は導入場所や面積を誤ると宝の持ち腐れになってしまうという事をよく聞えきますね。

桧家住宅の家には床暖房が必要なのか気になり調べてみました。

実際に桧家住宅で新築された方は床暖房は必要無いと言う方が大半です。

「万が一、足元が寒ければホットカーペットで十分」という意見が多く見られました。

また肯定的な意見では赤ちゃんやペットの居るご家庭では「火傷の心配がないので導入して良かった」と仰っている方も居ます。

アクアフォームを基礎まで隙間なく施工しているので床暖房が効きやすいと言う意見もありました。

床暖房は大まかに温水式と電気式が有ります。

一般的には温水式の方が電気式よりも初期費用が高く、ランニングコストが安いと言われています。

床材の下に設置する為、故障した場合は大がかりなリフォームを伴います。

床暖房の導入はこれらの事をよく検討しなければいけないなと感じます。

オリジナルフロアは床暖房対応

床暖房を導入するならフローリングは床暖房対応の物でなければいけません。

理由はフローリング材が床暖房の熱と乾燥で収縮し反りや割れの原因になるからです。

床暖房対応のフローリング材は他の住宅メーカーだとオプションを払って採用する方が多いようです。

桧家住宅加盟店の紹介ページによると桧家住宅のオリジナルフロアは予め床暖房対応なのでオプション費用を払わなくても良いとの事。

予め床暖房対応の床材って良いですね。

これなら床暖房を入れていなくても将来的にホットカーペットが敷きたいなという場合でも安心です。

ワックス不要でへこみ・傷・摩擦・ひび割れにも強いのでお手入れがラクチンですね。

幅は通常のフローリング材の倍・15cm有りちょっとした高級感が演出できるそうです。

カラーはホワイトアッシュ・ハードメイプル・ブラックチェリー・スモークナットの4色。

桧家住宅オリジナルフロア人気のスモークナット

http://www.hinokiya-shiga.com/index.php?%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A2

ホワイトアッシュ、ブラックチェリー、ハードメープル

桧家住宅 オリジナルフロア

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左から順に、

  • 女性の人気のホワイトアッシュ
  • 明るい印象のブラックチェリー
  • ナチュラルな雰囲気のハードメイプル

その他に水回り用に大理石調のビアンココントラスト・ビアンコシンプルから選べます。

人気のベーシックカラーが揃っているので床材に強いこだわりが無いという方にはお得で良いのではないでしょうか。

床暖房でも無垢の床材に出来る?

艶ピカの床暖房対応の複合フローリングはチョット物足らないと言う方もいらっしゃいます。

床材に拘る方はやはり無垢のフローリングを採用したいと思われるのではないでしょうか。

無垢のフローリングって踏み心地も足触りも抜群で高級感が増す魅惑の素材ですよね。

桧家住宅で新築された方の情報ではオリジナルフロアではなくオプションで無垢材に変更された方もいらっしゃいます。

無垢材は熱・湿気・乾燥等で伸縮する素材なので床暖房を付けるなら床暖房対応の物でないとダメです。

こちらはエイダイの床暖房対応の無垢フローリングです。

プレミアムク・ブラックウォールナット

EIDAI ブラックウォールナットの床材

https://www.eidai.com/product/flooring/premiermuku/lineup01.html

無垢材のフローリングはデリケートな素材で水や傷に弱くお手入れが結構大変。

こまめにお手入れができる方には無垢材はお勧めですが忙しい方や私の様なずぼらなタイプの人にはハードルが高い床材です。

個人的には無垢材のフローリングにするなら床暖は諦め、床暖房にするなら複合フローリングの方が後々手間がかからず良いのでは?と思います。

機能的で質感の良いフローリングにしたい場合は無垢材の風合いと複合フローリングの機能を合わせた床材がおすすめです。

エイダイの銘樹ロイヤルセレクション

EIDAI 銘木ロイヤルセレクション

https://www.eidai.com/product/flooring/meijyu/

表面に2mm厚の天然木を張り付けた複合フローリングです。

ワックスがけが要らず傷・摩擦に強く床暖房対応の優れものです。

桧家住宅で新築された方の中にはオプションでこの床材にされていて質感が良くとても評判が良いそうです。

床暖房対応の無垢材や複合フローリングが多数販売されているので一度打診してみてはいかがでしょうか。

メンテナンスは10年に一度。費用は約3万円~

床暖房は適切に設置すれば家中が輻射熱でじんわり暖まります。

お年寄りやお子さんの居るご家庭にはとてもマッチした暖房だと思います。

温水式床暖房は管に不凍液やお湯が通っているだけのシンプルな設備です。

その為温水床暖房自体は基本的に故障が少ないと言われています。

主なメンテンナンスは10年に1度の不凍液の交換だそうです。

不凍液の交換費用は約3万円~5万円。

不凍液を入れ替えるだけで5万円って結構な額ですね。

床暖房の故障は圧倒的に熱源機の寿命が原因の事が多いです。

熱源機の交換でガス給湯器・ヒートポンプ共に約20万円~多機能エコキュートは50万円以上掛かります。

大きな故障を避ける為には定期的な点検が必須です。

1年に1度受ける定期点検には約5000円~12000円程で大体床暖房の保証は10年間と言われています。

故障が無くても保守点検に10年で5万円~12万円かかるという事です。

床暖房ってランニングコストも沢山かかる贅沢品ですね。

桧家住宅の家は基礎断熱なので床暖房の熱を無駄なく使え床暖房には適しているという意見も有ります。

その割には桧家住宅で床暖房を設置されているお宅が極端に少ないです。

皆さん床暖房にメリットよりもデメリットを感じていらっしゃるんだなと感じました。

床暖房を導入したい方はイニシャルコストやランニングコストをしっかり確認して検討した方が良いですね。

「びっくりするくらいの電気代」は本当か

床暖房は基本的に温水式と電気式、2種類が有ります。

オール電化住宅の場合は多機能エコキュート・エコキュート+ヒートポンプの温水式床暖房。

それか電気ヒーター式の床暖房を使う事になります。

床暖房って電気代がかかるとよく耳にしますね。

パナソニックの床暖房の電気代のデータが有りました。

PTCヒーターのフリーほっと10畳分の電気代

  • ひかえめ運転(床温約25℃設定):約3300円/1か月
  • あたたかめ(床温約30℃):約7300円/1か月

温水式のフリーほっと温水W10畳分の電気代

  • あたたかめ(床温約30℃):約3900円/1か月

※これらの料金は約8時間連続・外気温7℃・室温が20℃で30日間運転を想定。

新電力料金目安単価27円/kWh(税込)で計算しています。

電気式の床暖房は設定温度が5度違うと電気代が4000円も高くなってしまうんですね。

24時間つけっぱなしにしたら一体いくらになってしまうのかと思うと恐ろしいです。

一方温水式床暖房は高めの設定温度のデータしかなかったのですが1か月3900円程と電気代はお安めです。

この電気代はあくまでも10畳分の床暖房のみの物です。

家中を温める為のエアコンや給湯器等あれこれ使うと1万円以上かかってしまいますね。

桧家住宅で新築された方のブログにも「24時間つけっぱなしにして電気代がビックリする額になった」と書かれていました。

床暖房はとても快適ですが導入するにはランニングコストが結構かかると覚えておきましょう。

【まとめ】高断熱で底冷えしない桧家住宅の家には必要ないかも

老人や子供が快適に過ごせる暖房の代名詞である床暖房は昔から根強い人気ですね。

桧家住宅の家は基礎から泡で断熱しているので床暖房と相性が良いとの声が有ります。

しかし実際に新築されている方々では床暖房を採用しているのは極僅かです。

導入されても電気代の高さに驚き節電モードにしないといけないというジレンマを抱えておられる方もいらっしゃいます。

日本床暖房工業会のデータにイニシャルコストのデータが有りました。

温水式床暖房を設置した場合のイニシャルコスト

  • 1㎡あたり21000円~35000円。
  • LDK35平米で単純計算すると73万5000円~122万5000円
  • 温水式床暖房を10畳分設置した場合のランニングコストは1か月あたり3900円

(※パナソニックフリーほっと温水Wの場合)

この様に床暖房はイニシャルコスト・ランニングコストが共にかかってしまう設備です。

その為、憧れは有っても断念される方が多い印象を受けました。

そもそも基礎断熱が施されている桧家住宅の家には底冷えするという事が有りません。

よっぽどの寒冷地でない限りは床暖房が必要ないのかもしれません。

床暖房を折角設置しても電気代が気になり使わなくなってしまえばとても勿体ないですよね。

まずはご自分のお住いの地域で本当に床暖房が必要なのか真冬にモデルハウスを訪れて確かめてみる事をおすすめします。