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大安心の家・ZEROはZEH対応なのにお手頃価格
http://www.tamahome.jp/company/csr/earth_02.html
近年地球温暖化が深刻になっていますね。
その為、世界中で異常気象・大災害を引き起こす火急の事態がひっ迫しています。
この問題に即座に対処しなければいけないとニュースでも度々取り上げられていて関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そんな地球環境に配慮した「ZEH・ゼッチ(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の普及を日本政府も後押ししています。
ZEHとは:家の断熱性能を高め消費エネルギーを極力抑え、なおかつ太陽光発電・蓄電池・省エネ家電等を駆使。年間の一次消費エネルギーの収支をゼロにする事を目標とした住宅です。
省エネ+家自体がエネルギーを作り出すZEHに対応した住宅がタマホームでも開発されました。
「大安心の家・ZERO」と言う名前で数年前から販売されています。
http://www.tamahome.jp/qkeioebqx4/wp-content/uploads/2016/04/20160428.pdf
タマホームが発表している本体価格は施工面積36坪の家を東京23区内で建築した場合:1660万円(税抜き)。
大安心の家・ZEROの評判を調べてみますと「ZEH対応の住宅の割にお手頃価格で建てられる」ととても評判が良いですね。
環境に優しくお財布に優しい家をこの価格で実現できるなんて驚きです。
ZEH住宅対象の補助金にも対応しているので更にお得感が有りますね。
イニシャルコストがお得だから負担も軽い
2019年にFIT(太陽光発電の固定価格買取制度)期間が終了した後は自家発電のエネルギーを自家で消費する自給自足スタイルにシフトすると考えられています。
ZEHに対応した住宅ならば貴重なエネルギーを無駄にする事が少ないので更に環境に優しい暮らしが実現できます。
ZEH住宅を建てたい場合、太陽光発電+蓄電池は必須アイテムです。
太陽光発電や蓄電池を新築の際に付けたいと考えても設備導入費だけで約200万円程掛かると言われています。
その為、導入したくても予算の都合上なかなか手を出し辛い面が有りますね。
大安心の家ZEROではその問題を設備のリースで解消しています。
リース料金等詳しい情報が無いので何とも言えませんがお手軽にエネルギーの自給自足を始める事が出来ますね。
因みにタマホームでは2018年度から太陽光発電+蓄電池のリース事業「ワンエネ」を開始しました。
初期費用:98,000円(税別)
月額利用料金
- 太陽光パネル:1900円/kW(税別)
- 蓄電池:4400円(税別)
※15年間のリース契約(途中解約不可)、蓄電池は契約終了後返却・太陽光発電はそのまま譲渡。
大安心の家ZEROでもこの仕組みを利用し施主の負担を軽くしているのではないかと推察しています。
大安心の家ZEROの坪単価は約60万円
http://www.tamahome.jp/qkeioebqx4/wp-content/uploads/2016/04/20160428.pdf
ZEHに対応したタマホームの大安心の家ZERO。
その価格を調べてみました。
東京23区内で施工面積36坪の家を建てた場合の参考価格は1660万円(税抜き)です。
単純計算して坪単価を出してみます。
1660万円÷36坪=46.11万円
一坪当たり約46万円というビックリ価格です。
でもこの価格だけで家が建てられるかと言うとそうではないんですよね。
実際にZEROで見積もりを取られた方の情報が有りました。
Aさん宅 延べ床面積:40坪(ソーラー7.7kw+エアコン2台付き)で2400万円
これらの数値をあてはめ坪単価を計算してみます。
2400万円÷40坪=60万円
Bさん宅 延床面積:31坪(ソーラー4.5kw+エアコン2台付き)で1780万円
1780万円÷31坪=57.41万円
「大安心の家ZERO」の坪単価は大体60万円前後になると考えておいた方が良いでしょうね。
一般的なZEH住宅の坪単価は坪60万円~と言われています。
ZEROの価格は妥当で特別お安いという事でもなさそうです。
ZEHは外皮の断熱性能が物を言います。
高気密・高断熱を売りにしている他の住宅メーカーも視野に入れ相見積もりを取る事をおすすめします。
ZEROの場合、設備のリース料金が毎月発生しますので出費がいくら位になるのか少々心配になってきますね。
毎月の支払額をしっかりシュミレーションしてもらう事も大切だと感じました。
ZEHゆえのデメリット。間取りには制約がある!
以前ZEH住宅を新築された方のブログを拝見した事が有りました。
その方のブログには真のZEHを建てる苦労が綴られていました。
ZEHは間取りの制約が有ります。
代表的なのは開口部(窓やドア)の大きさです。
例えば明るく開放的な間取りにしたいと吐き出し窓を沢山作った家はエネルギーの損失率が大きい為、ZEHには向きません。
日光の当たり具合・窓の数等工夫を積み重ねエネルギーを無駄にしない家を建築するのは並大抵の事ではないなとブログを読んで感じました。
他の住宅メーカーでZEHを建てた方のお話では2階建てで2台しかエアコンが必要無いので各部屋に高性能のエアコンを設置して無駄な出費になってしまったとの事。
この方のお宅は吹き抜けは無いけれどリビング階段にしたおかげで1Fのエアコン1台のみで冬場は家中暖かいんだそう。
タマホームの大安心の家ZEROはZEHに対応した商品です。
自由設計・注文住宅の大安心の家がベースだからでしょうか。
理由は不明ですがなぜかZEROの参考間取りを見つける事が出来ませんでした。
ZEH対応の工夫が反映された間取りになっているのか興味が湧いてきます。
平塚に大安心の家ZEROで建てられたモデルハウスが有るので間取りを確かめに出かけても良いですね。
http://www.tamahome.jp/info/modelhouse/kanagawa/hiratuka.html
【まとめ】購入 or リース、どちらがお得か比較してみる
タマホームの大安心の家ZEROは坪単価約60万円のZEH対応住宅です。
地球に優しく毎月の光熱費をゼロに出来る事から環境問題に関心を持つ方からの支持を受けています。
大安心の家ZEROの標準装備はHEMS・高効率エコキュート・高効率エアコン2台・全室LED照明・全熱交換方式の24H換気システム・ペアガラス樹脂サッシ等です。
そして15年間のリース契約が必須ですが太陽光発電+蓄電池が付いてきます。
リース料金が毎月いくら位になるのかは搭載するソーラーパネルの規模次第です。
タマホームの太陽光発電+蓄電池のリース事業「ワンエネ」の利用料金と平均的な搭載量4.5kwで1か月あたりのリース料金を試算してみます。
ソーラーパネル:4.5kw×1900円=8550円(税抜き)
蓄電池:4400円(税抜き)
8550円+4400円=12950円(+消費税10%)で14245円となりました。
設備のリースはイニシャルコストがお安く済み嬉しいのですが毎月14000円ちょっとの出費は結構高いなと感じます。
2019年は電力の固定価格買取制度の期間が終了し買取価格が低価格(1kw当たり1~8円程?)になってしまう事が予想されています。
余剰分を電力会社に従来通り売電するか、蓄電池の他に電気自動車を導入しエネルギーの貯蔵を複数に分ける選択を迫られるかもしれません。
ZEHは環境に優しい事は確かなのですがお財布に本当に優しいかどうかは未知数でイマイチ分かり辛いです。
大安心の家ZEROで新築する場合は電気料金やリース料金のシュミレーションをした上で搭載するソーラーパネルの規模を決めた方が良いですね。