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床暖房アリの電気代は真冬でも1日あたり約550円
出典:一条工務店 公式サイト 全館床暖房の家 家中の“暖差”が小さいから健康的
一条工務店と言えば床暖房ですよね。
床暖房を使用している方が口々に「真冬でも裸足で暮らせる」と絶賛している一条工務店の大人気アイテムです。
しかし気になるのが2床暖房を稼働させてどれ位の電気代がかかるかという事です。
実際にアイスマートで全館床暖房を導入している方の情報が有りました。
太陽光発電を付けていない延べ床面積32坪のお宅で真冬の1月の電気代が1日当たり550円前後との事。
この電気代を基に1か月あたりの電気代を単純計算します。
1か月の電気代:550円×31日=17050円。
純粋に床暖房に使用した電気代を算出された方のデータでは1か月あたり5000円前後だそう。
家の大きさや使い方などでばらつきが有りますが真冬の平均的な電気代は大体1か月あたり2万円前後で収まるようです。
石油ファンヒーターの我が家と比べるともの凄く光熱費がお安いなと感じます。
床暖房はスイッチを入れ家全体が温まるまでが一番エネルギーを消費します。
その為基本的に24時間稼働しっぱなしのご家庭が多いです。
超お得な光熱費が実現できるのは一条工務店の高気密・高断熱な家のお蔭なのでしょうね。
お財布と身体に優しい床暖房が一条工務店の代名詞になって居る理由が分かった気がします。
一条工務店の床暖房はエアコンと一体型。故障は少ない!
一条工務店の家を建てるなら是非床暖房を付けたいとお考えの方が多いはず。
しかし床暖房が家中に張り巡らされている故に「もしも故障したら修理が大変なのでは?」と心配になってきますよね。
一条工務店の床暖房は不凍液や水道水を架橋ポリエチレン管に入れ家中に巡らせています。
一筆書きのように継ぎ目なく家中に張り巡らせるので途中でちぎれたり液漏れする心配が少ないです。
※架橋ポリエチレン管とは?:優れた耐熱性と耐衝撃性の有る強靭な素材で耐用年数は50年との評価を得ています。
家中の床全て張替えなんて大惨事はなさそうなのでちょっと安心しました。
一条工務店の床暖房はエアコンの室外機と一体になったヒートポンプを利用するタイプの物です。
出典:一条工務店 公式サイト 全館床暖房の家 「継ぎ目なし」だから、メンテナンスもコストもカット
使われているのは長府製作所のRAYエアコンという物だそう。
故障するならエアコン本体か室外機ではないかと推察しています。
エアコン・室外機の保証は5年間なのでそれ以降に故障した場合は実費で修理・交換でしょうね。
因みに室外機+エアコンのセットの市場価格は32万円程です。
一条工務店経由でこれらの設備を交換して貰うといくら位になるのかは残念ながら不明です。
設備は設置してから大体10年をメドに修理・交換になると思います。
故障した時の費用を新築当初から貯めておいた方が良いなと感じました
床暖房用の床材は傷に弱い!計画段階でグレードアップを要検討
一条工務店のイチオシ設備の床暖房。
かく言う私も一条工務店で新築した知り合いのお宅にお邪魔した際、自然な暖かさにすっかり魅了されてしまいました。
折角魅力的なアイテムを導入するなら末永く使いたいですよね。
前述した通り床暖房に使われている架橋ポリエチレン管は耐用年数50年と長寿命です。
熱源の室外機・エアコンの寿命は約10年と言われています。
管に関しては素人がむやみやたらと床にくぎを打つというような暴挙に出ない限り心配しなくても大丈夫。
全館床暖房を導入した場合は床をいじらない方向で間取りを考えた方が良さそうだと感じました。
しかし、一条工務店の標準仕様の床材は傷が付きやすいと専らの噂なんですよね。
築後数年で床の一部張替えや張り直しのリスクが有る事も視野に入れなくてはいけないと思います。
費用は掛かりますが計画段階で頑丈な床材にグレードアップしておくと諸々の心配が少なくなるかもしれません。
フローリングの張り直しや大がかりなリフォームが必要な場合は床暖房を熟知した一条工務店にリフォームを依頼した方が失敗が無いと思います。
熱源の室外機に関しては導入して8年目・9年目でポンプの故障をきたすケースが報告されています。
ある方は5万円以上修理費を支払ったようですが一方で無償メンテナンスの範疇で対応して貰えた方もいらっしゃいます。
こればかりは担当の営業所の方針や修理箇所によるものなので地域差があると考えておいた方が良さそう。
お金の掛かる事なので出来れば全国どこでも10年間は無償で対応して欲しいなと感じました。
一条工務店の家に床暖房はいらないという説も?
一条工務店の「全館床暖房」というインパクト大なフレーズに心を鷲掴みにされている方も多いですよね。
特にアイスマートやアイキューブは床暖房が標準で付いており2商品の爆発的な人気を呼んだ一因とも言われています。
出典:一条工務店 公式サイト アイ・スマート&アイ・キューブ
一方で普段使わない空間まで床暖房をつけ、24時間稼働しっぱなしと言う事に疑問を抱いている方も少なからずいらっしゃいます。
確かに省エネとは言え無駄なエネルギーを使い続けている事には変わりませんものね。
それに温暖な地域に住む場合、全館床暖房が本当に必要なのかどうかも気になります。
超高気密・高断熱な家なら日当たりや風通し等を考慮すれば床暖房無しでも十分快適に過ごせるかもしれません。
一条工務店の家だけど敢えて床暖房無しと言う選択肢もアリだと思いました。
しかしアイスマートやアイキューブで床暖房を無しにしても減額されないんですよね。
不必要な設備を省いても全く建築費に影響が無いのは悲しいので床暖房がオプションの商品で建てると言う手も有ります。
床暖房がオプションの商品はセゾン・ブリアール・百年と言った在来工法の家です。
これらの商品で床暖房無し・夢の家仕様にするのも良さそう。
出典:一条工務店 公式サイト テクノロジー 高断熱構造「夢の家 I-HEAD構法」
夢の家仕様のQ値(熱損失率係数)は0.98W/㎡・Kです。
この数値は住宅メーカーのQ値ランキングで上位10位以内に入る性能を有しています。
因みにアイスマートのQ値は0.51W/㎡・Kです。
この圧倒的な数値を見てしまうとやっぱりアイスマートは凄いですね。
アイスマートに床暖房無しの減額オプションが有ったらと悩ましい気持ちになりました。
必要なメンテナンスは不凍液の補充だけ。
一条工務店の床暖房のメンテナンス方法を調べてみました。
施主が出来るメンテナンスはただ一つ。
定期的に不凍液や水道水を補充するだけです。
一条工務店の床暖房は架橋ポリエチレン管に不凍液や水動水が循環し家中を温めている構造です。
※2016年頃から寒冷地の場合は不凍液・他の地域は水道水を通す事になりました。
床暖房を稼働している間に少しずつ管の中の液体の量が減っていきます。
余りに液体が減ってしまうと不具合や故障の原因になるので床暖房を稼働する前に目減りしていないか点検しましょう。
因みに補充用の不凍液は一条工務店のサポートアプリ・i-サポのオンラインストアから簡単に注文できます。
一条工務店の床暖房で使用している不凍液はショウブラインM-37という物。
出典:SHOWA 公式サイト 温水暖房システム用ブライン ショウブラインM-37
価格は10㎏で3500円前後・20㎏で6000円弱で購入できます。
大手通販サイトでは同じ物が20㎏・送料込み8000円~1万円するのでi-サポからの購入がおすすめです。
管の中の液体を全交換する定期メンテナンスは約10年に1度業者に依頼して行います。
不凍液を使用している場合、全交換の費用は廃棄処分代を含め約5万円です。
この様な感じで床暖房のメンテナンスは意外と簡単に出来てしまうんですね。
水道水が循環しているお宅の場合は水道水を補充するだけなので費用が大幅に安いです。
不凍液が循環しているお宅の場合は少々費用が掛かるのでメンテナンス費の積み立てを新築当初からしておくと良いでしょう。
一条工務店の全館床暖房で高齢者の体に優しい家を作りたい!
床暖房は風を巻き起こさない事から花粉症や喘息等呼吸器のアレルギーを持った方に人気ですよね。
家全体を輻射熱がじんわり温めるので小さなお子さんや高齢者の身体に優しい暖房です。
床暖房をオプションとしてリビングやキッチン等一部の部屋に導入できる住宅メーカーはいくつかあります。
しかし全館床暖房を標準仕様で売り出している住宅メーカーは一条工務店の他に見当たりません。
全館床暖房ですと家中均一な室温を保つ事が出来るのでヒートショックを起こすリスクが格段に低くなります。
ヒートショックとは?:暖かい部屋から寒い場所移動した際に血圧が急上昇し心筋梗塞や脳梗塞等の疾患を引き起こす現象の事。
我が家は70代の両親、60代の叔母・40代の私のシニア家族ですのでヒートショックは他人事ではありません。
築40年の低断熱な我が家では真冬のお風呂場やトイレが超危険地帯に様変わりし常に命の危険に晒されている状態です。
その為全館床暖房の一条工務店の家にはかなり強い憧れを持っています。
特に良いなと感じているのはシステムバスの洗い場まで床暖房が付いているという事。
勿論パナソニックやタカラ等大手メーカーのシステムバスにも床暖房を設置できる物が有ります。
しかし大抵の場合、ハイクラスな商品か高額オプションなんですよね。
そうなると費用負担が大きくなかなか踏ん切りがつかないと感じる方も多いようです。
贅沢仕様の床暖房が標準で家の隅々まで行き届いている事は高齢者にとって大きな安心材料になると感じています。
デメリットはズバリ、「コスト」!予算調整はしっかりと。
意外とランニングコストがお安く自然な暖かさを味わえる一条工務店の床暖房。
良い事尽くめに感じる床暖房ですが少しだけデメリットも存在しています。
熱源として使用する室外機の修理・交換の費用が高額になりがちなことはすでにご紹介しましたのでそれ以外のデメリットを上げていきます。
- 家の中が直ぐに暖まらない。
- 細かな温度設定が難しい。
- 果物や野菜が腐りやすい。
- 無垢の床材やラグ・カーペットとの相性が悪い。
- 季節の感覚がおかしくなる
これらのデメリットは一条工務店に限らず床暖房全般に言える事ですね。
エアコンやファンヒーターのように温風が出て即暖まるタイプの暖房ではないので慣れが必要です。
常温保存できるリンゴや玉ねぎ等の食べ物が腐りやすいのは事実です。
床暖房を設置しない箇所が作れるので食品の保管場所を予め確保しておくことが大切です。
そして個人的に一番気になるのが床材との相性です。
我が家は高齢者中心の家族構成なので出来れば床暖房対応の衝撃吸収フローリングやコルクタイルにしたいです。
これらの特殊な床材を一条工務店で導入できるか不明ですが高額な追加料金がかかると推察しています。
床は面積が広い分オプション代が嵩みますので拘るのも程々にしないと予算調整に頭を悩ませそうだと思いました。
【まとめ】床暖房がある暮らしが「当たり前」に!だからこそ災害への備えもしっかりと。
家中どこでも室温を保つ一条工務店の全館床暖房。
「快適すぎて手放せない」と施主の皆さんから絶賛されている大人気の設備です。
床暖房のデメリットであるランニングコストの問題をエネルギー消費の少ないヒートポンプ利用の熱源にする事。
そして超高気密・高断熱な構造でクリアしている事が一条工務店の大きな強みだと感じます。
これらの取り組みで床暖房は一部のお金持ちしか使用できない贅沢アイテムというイメージを見事に覆しています。
アイスマートやアイキューブ・新商品のグランセゾンなら標準で全館床暖房が付くので当たり前のように床暖房生活を始める事が出来ます。
ただ、オール電化住宅は停電が怖いんですよね。
異常気象が頻発している昨今では降雪地域ではない場所でも100年に一度の大雪が降るなんて事も有るので要注意です。
私も以前暮らしていた愛知県(雪が少ない地域)でお正月に大雪が降り続き2日間の停電を経験しました。
その当時はプロパンガス+石油ストーブの生活だったので大変でしたが極寒の停電を何とか乗り切りました。
快適で安全な暮らしがいつまでも続く事が理想ですが災害はいつやって来るのか分かりません。
全館床暖房の家でもカセットコンロや反射式ストーブ等アナログな設備も用意しておいた方が良いのでは?と思います。
最先端の住宅設備から得られるメリットとデメリットを考慮しリスクに対応できる事が大切だと感じています。