目次
坪単価の目安は50万円~65万円
ブラーボファミリーの坪単価は40万円~55万円と言われています。
掲載されていた参考プランの延べ床面積が35坪でしたので上記の坪単価で建てたと仮定し建築費を計算してみます。
- 40万円×35坪=1400万円。
- 55万円×35坪=1925万円。
この価格に付帯工事費と諸費用を合わせた400万円をプラスして総額を出します。
総額:1800万円~2325万円となりました。
総額から実質の坪単価を計算してみます。
1坪あたり約51.4万円~66.4万円と意外とお高い価格になりました。
理由は35坪と延べ床面積がコンパクトな為坪単価が上がってしまうからです。
因みに延べ床面積40坪の家を建てた場合の実質的な坪単価は50万円~65万円です。
この価格帯ですとブラーボシリーズの中ではミドルクラスに位置しておりコンフォートと一緒です。
2つのプランに大きな差が有るのかどちらの標準仕様がご自分の生活に合うのかよく検討し吟味した方が良さそうです。
大手住宅メーカーですとミサワホームが同価格帯の商品を販売しています。
大手メーカーの家も大いに魅力が有るのでモデルハウスを訪れたり相見積もりを取りベストな選択をしたいですね。
無駄がなく、柔軟性の高い家
その名の通り子供からお年寄りまで全ての家族に向けて作られている事が特徴です。
プレスリリースによりますとブラーボコンフォートも2015年に同時発売しています。
ファミリーもコンフォートも同価格帯の注文住宅という事で正直パッと見た感じでは違いが分かりにくいなと感じました。
どちらも長年の販売実績で施主から多く出されたニーズに合わせ開発された商品なんだとか。
ブラーボコンフォートは耐震性・省エネ等を盛り込んだ長期優良住宅。
一方ブラーボファミリーは「無理のない予算で家族が使いやすい無駄のない設備の選定」に重点を置き開発したとの事。
よくよくブラーボファミリーの標準設備を見てみますと過不足ない物がラインナップされている事が分かります。
キッチンは人気のメーカー2社の物から選択出来たり、保温性の高いシステムバス等がチョイスされています。
そして予算に収まるよう洗面台は安価だけれど使いやすい物を。
トイレは評判の良い汚れ防止機能が付いた物(タンク有り・手洗い有り)で予算を圧迫しないように工夫した事が伺えます。
参考間取りは新築される家の平均的な大きさと言われている40坪より少しだけ小さな35坪の家を提案しています。
コンパクトな家はお掃除が楽ですし管理しやすいメリットが有りますね。
この様に無駄を省きつつ住む人のライフスタイルの変化に対応出来る事がブラーボファミリーの特徴だと感じました。
予算内で、納得のいく設備と間取りが叶う!
ブラーボファミリーの評判
- TOTOのキッチンを入れたかったので予算内で採用出来て大満足。
- 提案された間取りがとても使い勝手が良い。
- 実際に住んでみて冬が寒く値段の割に断熱性能が良くないと感じる。
このように良い評価もイマイチな評判もあるようです。
良い評判に関しては価格のお安さよりも標準設備や提案される間取りに良い評価が集まっているようですね。
イマイチと評価が下された断熱性能はブラーボススタンダードと同様のグラスウール充填だからでしょうか。
グラスウールは隙間なく施工できれば優れた断熱性・防音性を発揮する大変優秀な断熱材です。
しかしDIYでもよく使われる程容易に施工出来てしまう為、職人さんの腕次第で断熱性能が変わってしまうリスクが伴います。
その為、この様な残念な評価になってしまったのではないかと推察しています。
個人的には建ている人が少ないのかブラーボファミリー自体の評判が少ない事が気になります。
同価格帯で同時発売しているブラーボコンフォートはワンランク上の設備と長期優良住宅が売りです。
その為インパクトが薄いファミリーからスタンダードへ顧客が流れている印象を受けました。
ブラーボファミリー ここがイイ! 1つ目)人気の高いキッチンから選べる
ブラーボファミリーは住む人の使い勝手を第一に考えた標準設備が売りです。
家造りで奥様の一番テンションが上がる場所がキッチンではないでしょうか?
ブラーボファミリーの標準キッチンはクリナップの物とのTOTOの物から選べます。
クリナップの「ステディア」は人気が高い<洗エールレンジフード>が標準で装備されているキッチンです。
出典:アイダ設計 公式サイト ブラーボファミリーの標準キッチン
洗エールレンジフードは面倒な換気扇のお手入れをボタン一つで丸ごと洗浄してくれる優れものです。
ステディアの構造体はクリナップお得意のステンレスで構成されているので丈夫で清潔な事がイイですね。
そしてなかなかローコスト住宅の標準キッチンではお目に掛からないTOTOのキッチンも選択できる事もイイですね。
TOTOのキッチンはスッキリとしたデザインと「みずほうき水栓」「すべり台シンク」等独自のアイディアが人気です。
TOTOのキッチンに関しては余り積極的ではないのか詳しい情報がないので何とも言えません。
ミドルクラスの「ミッテ」というキッチンが選択できるのではないかと推察しています。
クリナップとTOTO、どちらも甲乙つけがたい人気のキッチンなので選ぶのに迷ってしまいそうです。
ショールームなどで使い勝手をしっかり確認しご自分にピッタリのキッチンを作れると良いですね。
ブラーボファミリー ここがイイ! 2つ目)子供が安全に使える洗面台
お子さんが洗面台を使う時、踏み台を用意してそこに立たせるのが一般的だと思います。
でも、踏み台が頑丈だと持ち運びが大変ですし、軽い物だと不安定で転倒するリスクが有りますよね。
ブラーボスタンダードの標準洗面台はリクシルのピアラと言う商品です。
ピアラは価格がお手頃なのに痒い所に手が届く洗面台としてとても人気が有ります。
特筆すべきは踏み台が引き出し式になって居るタイプが有る事です。
出典:LIXIL 公式サイト ピアラ お子様の使い勝手に配慮したステップスライド
これなら踏み台を使う際にさっと引き出すだけなので場所を取りません。
洗面台の幅いっぱいに安定感抜群のステップが付いている為お子さんが踏み台から落ちてしまう事も有りませんね。
お子さんが成長し踏み台を使わなくなってもステップ内に物を収納できるので無駄が有りません。
そして水を貯めるボウル部分が広く設計されているので衣類のつけおき洗いに使用したり洗髪や洗顔も楽に出来ます。
洗面台の汚れで気になる水栓周りもボウルと一体型のハイバック型でお掃除楽々です。
近頃水栓を可動式のくるくる水栓にモデルチェンジし更に使い勝手が向上しました。
この様にブラーボファミリーの洗面台は細やかな配慮がされている事がとてもイイ!と感じました。
ブラーボファミリー ここがイイ! 3つ目)トイレもお風呂も使い勝手が抜群
毎日家族全員が必ず使う場所と言えばトイレとお風呂ですよね。
トイレとお風呂は使う分だけ汚れが溜まりやすいウィークポイントでもあります。
アイダ設計の標準トイレは評判の良いTOTOのタンク付きトイレです。
恐らくTOTOの「GG-800」という物が採用されていると推察しています。
GG-800は一見ごく普通の手洗い付きのタンク式温水便座一体型トイレですがTOTOの技術をギュッと凝縮した商品です。
GGシリーズは「プレミスト」というトイレを使用する前に水が噴霧される機能が大きな特徴です。
※プレミストとは?:
便器表面に水の膜を作り汚れが付きにくく、落ちやすくする工夫です。
もう一つの特徴としてはお子さんから高齢者まで手を洗いやすい手洗い器が付いている事。
手洗いの高さを80cmとし、手洗い器を広く深くする事で水跳ねせずなおかつ使いやすいトイレを実現しています。
それでも手洗い器は別に付けたいとお考えの方は同シリーズでタンクレス風のモデルも有るのでそちらを候補にしてもイイですね。
お風呂もトイレ同様TOTOの物がチョイスされています。
魔法びん浴槽が搭載されたシステムバス・サザナが標準のお風呂です。
※魔法びん浴槽とは?:
断熱性の高い蓋と一緒に使う事で高い保温性を発揮するTOTO独自の浴槽です。
お湯を貯めてから4時間経過しても2.5℃しかお湯の温度が冷めません。
入浴する度に追い炊きしなくても良いので冬場の光熱費が浮きますね。
サザナはきれい除菌水が噴霧できる「床ワイパー洗浄」がオプションで付けられるようになりました。
「床ワイパー洗浄」はボタン一つでお風呂の床の綺麗を長く保てるのでお勧めのオプションです。
ブラーボファミリーの水回り設備は機能的で使い勝手の良い物ばかり。
結果的に家事楽な家に出来るので家族との時間を大切にしたい方にピッタリのラインナップだと思いました。
間取りのポイントは「家事動線」
こちらはブラーボファミリーの参考プランと同じ間取りです。
延べ床面積:35坪・4LDK
出典:アイダ設計 公式サイト 2階建て間取りプラン集 動線設計・コミュニケーションを重視した家族に優しいプラン
一番の工夫はキッチン→パントリー →脱衣室→お風呂と流れるような家事動線を実現している事です。
パントリーを階段の裏側に持って来て通り抜けできる事で格段に使い勝手が良くなりますね。
階段下の低いスペースもお掃除ロボットの充電基地にしたり、引き出し式の収納を作ったりとまだまだ工夫できそう。
1Fに畳敷きの洋室(6帖大)を設けたので親御さんや友人が遊びに来ても気兼ねなく宿泊してもらえます。
将来的に介護が必要になったらここをフローリングにリフォームし寝室にする事でワンフロアでの生活が可能です。
延べ床面積が35坪と少しコンパクトな家ながら2つの子供部屋はしっかり6帖確保できています。
個室全てが角部屋になって居るので風通しと採光も抜群で快適に過ごせます。
その上2Fにちゃんとトイレが設けてあるのも個人的には嬉しいポイント。
お子さんが小さい間はトイレが寝室と同じフロアに有る事で付き添いが楽です。
それにトイレが複数あると朝トイレの争奪戦にならずに済みますね。
このようにブラーボファミリーは無駄を省きなおかつ生活しやすい間取りを提案しています。
勿論自由設計の注文住宅なので家族構成に合わせたプランを作成可能です。
ブラーボファミリーなら家事楽で家族との時間を大事に出来る家造りが出来そうだと思いました。
【まとめ】無駄をとことんカット!残ったのは快適性と家族への愛
アイダ設計のブラーボファミリーは家族向けに開発された商品です。
実質の坪単価は約50万円~65万円でアイダ設計の中ではミドルクラスに位置しています。
標準設備は大手メーカーの人気商品がラインナップされています。
オプションを付けずとも十分満足できる物が選定されているので施主にとっては嬉しいですね。
共働きのご家庭が多い昨今、家事楽な間取りは必須です。
家事動線に優れた無駄のない間取りを提案されている事もブラーボファミリーの魅力です。
この様に施主の要望を整理し丁度良い提案をされているにも関わらず何故か採用している方が少ないのが残念です。
インパクトが薄いので家族向けと銘打つならもう少し踏み込んだ提案が必要だと感じます。
最近ではフルタイムでお仕事されるお母さんが増えてきました。
家事・育児・仕事にと世界の中でも負担が大きいとメディアで報道されている程日本のお母さんは働き者です。
これからの時代お母さんが一人で家事をするのではなく家族全員で家事をシェアする事が重要です。
家事に参加する事はお子さんの情操教育に良いですし夫婦もギクシャクせずに過ごせそう。
誰でも気軽に家事参加できるような工夫を盛り込んだ進化系のブラーボファミリーを見てみたいなと思いました。