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両世帯が気兼ねなくくつろげる間取りは難しい
出典:アイダ設計 公式サイト お客様の声 二世帯住宅の実例検索結果
アイダ設計ではお手頃な価格で二世帯住宅を建築する事が可能です。
二世帯住宅を建築する際に一番心がけたい注意点は音の問題。
私は小さな頃から二世帯同居してきたので母から「静かにしなさい」と耳にタコができる程注意されました。
お嫁さんの立場の母にとっては四六時中気苦労が絶えなかったんだなと今は母の気持ちが分かります。
正直、普段静かに暮らしている老人にとっては元気な子供の気配は微笑ましい反面、そのパワーに圧倒されドッと疲れます。
一般的に二世帯住宅と言うと2階建てで上下分離型の家が多いですね。
その場合、親世帯の寝室をどこに持ってくるかがカギになります。
まず2Fに有る子世帯の水回りの真下はNGです。
次に子供部屋の真下も避けた方が良いです。
これらの条件に合致する間取りをアイダ設計のプラン集から探しました。
延べ床面積:36.3坪・4LDK+LDKの間取り
出典:アイダ設計 公式サイト 2階建て間取プラン集 延べ床面積36.3坪 4LDK・LDKの間取り
玄関とお風呂は共有するタイプの間取りです。
このプランは親世帯の寝室に当たる和室の上にはバルコニーが乗っているので2階からの音の心配は有りません。
私が一つ気になるのは子世帯のリビングも1Fに有る事ですね。
この配置ですと子世帯が親世帯に気兼ねして夜遅くまでリビングに集う事ができません。
吹き抜けはつぶれますが2Fの主寝室と場所を変えた方が良いと感じます。
1Fの14帖大のスペースは子世帯の主寝室8帖とクローゼット2帖分・4帖大のサンルーム風ランドリールームにしても良さそうです。
こちらはアイダ設計ではありませんが部屋干し出来るインナーバルコニーの様子。
出典:野村不動産 公式サイト 野村マガジン 「インナーバルコニーを活用した間取りの事例を写真でご紹介!」
生活音に配慮した間取りでお互いが気持ち良く暮らせる家造りが出来ると良いですね。
二世帯住宅には3つのパターンがある
二世帯住宅を作る時のポイントは何かを私なりに考えてみます。
まずは音と建築費の問題が大きいと思います。
二世帯住宅には大まかに3つの種類が有ります。
- 「完全分離型」:玄関・水回り等全て完全に分けるタイプ。
- 「完全同居型」:寝室以外は全て共有するタイプ。
- 「部分共有型」:お風呂・玄関等一部のスペースは共有するけれどLDKと寝室は別と言うタイプ。
都会なら完全分離型の二世帯住宅を建て後々空いた方を賃貸にしても良いなと思います。
この場合は上下で分けるのではなくテラスハウスの様な連棟式の間取りが良いですね。
左右分離型の間取り
(※アイダ設計ではありません。)
出典:テラジマアーキテクツ 公式サイト 建築実例「中庭を介してつながる 左右分離型二世帯住宅」
3階建てなので親世帯にエレベーターを完備しています。
中庭を挟んだ間取りが素敵ですね。
しかし借り手がなかなか見つからない地方の場合は完全同居型や部分共有型が建築費を節約できます。
完全同居型は親世帯・子世帯共にストレスが溜まりやすいので個人的にはお勧めしません。
アイダ設計のプラン集には完全分離型・部分共有型の間取りが沢山掲載されています。
完全分離型・2階建て・1LDK+3LDKの間取り
- 1F面積:20.2坪。
- 2F面積:25.7坪。
- 延べ床面積:45.9坪。
出典:アイダ設計 公式サイト 2階建て間取プラン集 完全分離型 2階建て 1LDK・3LDKの間取り例
この様な間取りですと上下分離ではありますが寝室部分とLDKが離れている為音の問題はクリアできます。
1F・2F共にほぼ同じ場所に水回りが配置されています。
これなら給排水は楽に設置できますしコスト的にも安く出来ますね。
音の問題とコスト面2つのポイントをしっかり押さえています。
アイダ設計は二世帯住宅が得意なのかもしれないなと感じました。
3階建てでも2000万円台。驚異的なコスパの高さ!
実際二世帯住宅を建築するには完全分離型の場合は設備費が倍かかるので建築費は結構な額になります。
気になるアイダ設計の二世帯住宅の価格を調べてみました。
アイダ設計の二世帯住宅の坪単価は一部情報によりますと2階建ての場合は坪40万~55万円と言われています。
こちらはプラン集に掲載されている間取りです。
延べ床面積:46.16坪 1LDK+3LDKの玄関のみ共有型
出典:アイダ設計 公式サイト 2階建て間取プラン集 延べ床面積46.16坪 1LDK・3LDKの間取り例
この間取りを例に本体価格を単純計算してみます。
- 坪単価40万円の場合:46坪×40万円=1840万円
- 坪単価55万円の場合:46坪×55万円=2530万円
親世帯も子世帯もゆとりのあるLDKが大きな魅力ですね。
これなら親世帯の不満も無さそうで良いプランだと感じます。
他にも3階建ての二世帯住宅を坪60万円程で新築された方もいらっしゃいました。
坪単価がグッと上がりますが、3階建ては一般的に高い傾向にありますので坪60万円は妥当な価格だと感じます。
3階建て延べ床面積:38.1坪 1DK・2LDKの間取り例
出典:アイダ設計 公式サイト 3階建て間取プラン集 延べ床面積38.1坪の間取り例
この家の本体価格を単純計算してみます。
38.1坪×60万円=2286万円。
都会で3階建てを建てるなら後々賃貸物件として貸し出せるよう間取りを考えると良いですね。
上記の間取りですと1Fの洋室の真上にキッチンが配置されているのが気になります。
なので1Fのキッチンが置いてある場所を3帖大のウォークインクローゼットに。
残りの8帖は寝室兼リビングにして6.5帖の部分にDKを配置すれば音の問題が幾分解消出来そうだと思いました。
それにしても2階建てなら1000万円台後半~2000万円台。
3階建てでも200万円台でこの様な2世帯住宅が新築できるとは驚異的ですね。
アイダ設計の価格の安さを再認識しました。
返済額は月6~8万円で、ごく平均的
二世帯住宅は延べ床面積が大きくなりがちです。
その為建築費が嵩んで毎月のローン返済で生活が厳しくなってしまうという事態を引き起こします。
我が家も父が30年程前に建てた家のローン返済が毎月15万円以上のしかかりました。
当時は自営業でしたので家計のやりくりに母は苦労したようです。
この様な事態を避ける為、少しでも建築費を安く抑えたいですね。
一般的な二世帯住宅(延べ床面積が約40坪)の新築費用の相場は2250万円万円~3600万円と言われています。
2階建ての二世帯住宅はアイダ設計の場合ですと1600万円~2200万円程で建築可能なので随分お安いと感じますね。
土地代は別で総額2000万円~2600万円程で建築出来ると仮定します。
この金額をあてはめフラット35で住宅ローンを組んだ場合の毎月の返済額をシュミレーションしてみました。
2600万円借り入れし金利が1.27%で計算(ボーナス返済無し)すると毎月の返済額は7.7万円となります。
因みに2000万円借り入れした場合の返済額は月々6万円です。
毎月の住宅ローン返済額の平均は約5万円~7万円台ですので特別高いという事も無いようです。
この価格なら親御さんからの土地の提供や援助が受けられなくても何とか出来そうです。
無理をしない範囲で建築する事を念頭に置き快適な二世帯住宅を手に入れたいですね。
二世帯住宅のメリット)世代間ギャップを越えて助け合える
私は産まれた時から祖父母と暮らしています。
その経験から二世帯同居のメリットは何か私なりに考えてみました。
- メリットその1:子供が小さいうちは誰かが面倒を見てくれる。
- メリットその2:親ごさんが介護を必要とした時に対処しやすい。
- メリットその3:安心して家を空けることが出来る。
- メリットその4:病気や何かのアクシデントの際に心強い。
- メリットその5:税制面での優遇措置が受けられる場合がありお得。
- メリットその6:建築費が安く抑えられる。(親世帯が提供した土地を利用する場合)
と言ったメリットが有りますね。
私も両親共働いていたので保育園のお迎えは専ら祖父母が来てくれました。
そして祖父母の介護を家族で積極的に出来た経験が現在父の介護に役立っていると感じます。
実感しているのは世代間のギャップの許容範囲が広くなりお互いの理解が深まるという事です。
あとは経済的な事でしょうか。
お金がかかるのは家を新築した時だけではありません。
家の修繕費や設備の買い替えなど結構頻繁に出費する事が有りますね。
その負担を両世帯で分け合う事も出来るので気持ち的に楽です。
税金がお安くなるというのは「小規模宅地の特例」という相続する時の税金を安く抑える特例を利用出来た場合を指します。
この特例を利用すると土地の評価額を80%下げることが出来るんだそう。
しかし、無頓着に二世帯住宅を建てるだけではこの特例を利用出来ないケースも有ります。
特例を利用する際の条件の一部をご紹介します。
小規模宅地の特例を利用するための条件
- 構造的に建物内で両世帯が行き来できる事。
- 区分所有登記しない事。
- 相続後も相続した宅地を10か月以上利用している事。
※他にも条件が有るのでお住いの自治体等でよく確認しましょう。
アイダ設計に相談する際もこのような点をしっかり押さえ税制面でもお得な二世帯住宅を新築したいですね。
二世帯住宅のデメリット)お互いに懐が広くないとうまくいかない
二世帯住宅はメリットが沢山有りますがその分デメリットも強烈です。
祖父母と暮らした実体験から二世帯住宅のデメリットを考えてみました。
- デメリットその1:お互いの暮らしに過干渉になりがち。
- デメリットその2:お互いの生活パターンの違いにストレスを感じやすい。
- デメリットその3:相続の問題が浮上しやすい。
- デメリットその4:売却時に売り辛い。
と言った事がデメリットですね。
意外と数的には少ないですが1つ1つがヘビーです。
親世帯から子世帯への過干渉は「心配」「良かれと思って」というちょっとした良心が引き起こす事なんですよね。
しかし子世帯からすると「そっとしておいてほしい」という気持ちになるのも事実です。
お互いの気持ちの食い違いが嫁姑問題に発展。
更には同居の解消へなだれ込むという事態を引き起こしかねません。
このような事態を回避するにはお互いの懐の深さが必要です。
親世帯は子世帯に気になる事が有ってもすぐに口出ししない事が賢明です。
子世帯は言われた事を気に病まない大らかな気持ちが必要だと感じます。
生活パターンの違いによるストレスは家の間取りである程度解決出来ますね。
完全分離かもしくは一部共有の間取りで乗り切る事が出来ます。
やはり一番最初にテリトリーをきっちり分けておいた方がお互いの精神衛生上良いと感じます。
デメリット3と4に書いた相続・売却の問題ですが私の友人がこれらのトラブルで実家を売却する羽目になりました。
とても素敵な豪邸だったのに取り壊して土地を更地にし売却するしか方法が無かったと嘆いています。
この様なデメリットの対処法を素人なりに考えてみました。
- 家を完全分離型で建築し後々分割や賃貸可能な形態にする。
- 親類縁者とのコミュニケーションを密に取っておく。
人の欲望は本当に果てしないですよね。
コミュニケーションを取った所で欲深い人間には何の効果もない気もします。
アイダ設計では建築費を安く抑える事が出来ます。
その為建築費の嵩む完全分離型の二世帯住宅にも臆せずチャレンジできる事が唯一の救いかもしれません。
【まとめ】今のことだけではなく将来のことも見据えた家づくりを
二世帯住宅を建てたいとお考えの方は誰しも双方の円満な同居生活を夢見ているはずです。
しかしメリットだけではなくデメリットも有るのが二世帯住宅。
母の友人に延べ床面積100坪も有る大きな二世帯住宅を(子世帯の負担ゼロで)建てた方がいらっしゃいました。
新築当初は幼い孫たちの面倒を親世帯が見ていたのですが手が掛からなくなった頃に子世帯がさっさと出て行ってしまったのです。
母の友人の手元に残ったのは大きすぎる家だけでした。
この悪夢の様な事態は現実に起こりうる事です。
末永く良好な同居を継続するにはお互いの覚悟と間取りの工夫が必要だと感じます。
完全分離型 延べ床面積:48.4坪 1LDK+3LDKの間取り
出典:アイダ設計 公式サイト 完全分離型 延べ床面積48.4坪 1LDK・3LDKの間取り例
音の問題に配慮した間取りが豊富なので需要が多いんだなと感じます。
ただ1F・2Fに分けた上下分離型の間取りが主なんですよね。
左右分離型の間取りが増えるとより消費者のニーズに合うのではないかと感じました。
左右分離型 延べ床面積57.43坪 1LDK・3LDKの間取り例
(※アイダ設計ではありません)
出典:神田エンジニアリング 公式サイト Stylish Home 「DUET」二世帯住宅の間取り例
1F部分の面積が39.07坪と大き目なのである程度の敷地を確保できる方向けの間取りです。
親世帯は平屋、子世帯は二階建てというハイブリットな家です。
こういった形態の住宅ですと将来的に2階建ての方は賃貸に。
平屋部分を自分達夫婦の住まいにする事も出来ます。
予めバリアフリーにしておく事でわざわざ大がかりなリフォームしなくても良いですよね。
内装のリフレッシュ程度なら安価に出来ますし住み替えの為の引っ越しも家財道具を移動するだけなので簡単です。
この様な間取りを参考にアイダ設計の注文住宅で住み心地が良く将来的にも活用可能な二世帯住宅が建てられると良いなと思いました。